3月9日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)では、東京都・渋谷区の公共トイレ問題を取り上げた。ネット上でも注目を集めるこの話題に、フリーアナウンサーの高橋真麻(41)は“ママ目線”で持論を語ったのだが、多くの女性視聴者がこれに首をかしげた。
「渋谷区の公共トイレ問題とは、同区議会議員の須田賢氏が幡ヶ谷に新設された公共トイレの写真と共に『誰でもトイレが2つ、と男性用トイレ。渋谷区としては女性トイレを無くす方向性なのですが、私はやはり女性用トイレは残すべきだと思います』などと、Twitter上に投稿したのが発端です。ネット上では渋谷区に対する批判意見が殺到し、区は公式HPで『女性トイレをなくす方向性など全くございません』と否定しましたが、“誰でもトイレ”を増やす動きは全国的に見られており、女性専用トイレが無くなることを懸念する声が広がっている状況です」(WEBメディア編集者)
同問題について率直な意見を求められた高橋真麻は、自身の普段の経験を元にこう語った。
「子供を連れていたりベビーカーがあると、必ず共用トイレしか使えない、入れないので、大きさ的にも。だから、今かなり増えてきてますけど、それでもやっぱりデパートとか商業施設に行ったときに並ぶんですよね。それぐらいなので今回の渋谷区が、共用施設メインで、そこが混まないように男性の小便器を付けたって言うのは、なんの逆差別も無く、効率を図っているって言うのは理解できます」
さらに高橋は、新幹線内のトイレも共用トイレの効率化を図るため、共用トイレと男性用小便器が用意されている事を例に挙げ「それで回ってるなって思うので」と納得感を表し、
「自分が1人の時に、レストランとかに行って、共用トイレと女性用があれば女性用に入りますけれども、もし今後お手洗いを増やすんであれば、共用トイレを増やしてくれた方が個人的には助かるなと思います」
と、子連れの利用者目線で持論を語ったのだが‥‥。女性視聴者の反応は賛否が分かれる結果となった。ネット上では《子供と一緒の時は共用トイレあると楽なの分かる》という共感の声も聞かれたものの、《今の自分の立場だけじゃなくて色んな年代の女性が使う事を想定するべきでしょ》《子連れの意見はそうかもだけど、もし自分の娘が大きくなった時に女性専用トイレが無いのは不安じゃないの?》《真麻だけじゃなく、番組全体が論点ズレすぎててヤバい》《だからといって女性用トイレをなくす理由にはならないでしょ》といった指摘が殺到してしまった。
老若男女が使用する公共トイレの問題において、“ママ目線”だけで語ってしまうのは少々強引だったかもしれない。子育てママのリアルな声はもちろん大事だが、さらに視野を広げてコメントが出来れば、より多くの共感を得られるだろう。
(浜野ふみ)