女性の自宅着替えが狙われる!「ドアスコープ」盗み撮り犯罪の手口と対策

 玄関のドアに付いているドアスコープから、誰でも簡単に入手可能な器具を使って室内を盗み撮りする被害が急増しており、ネット上にも多くの被害体験が投稿されている。盗み撮り被害を防ぐためにはどうすれば良いのだろうか?

「ドアスコープは光の屈折を利用して外側からは見えない構造になっていますが、美術鑑賞などで使われる単眼鏡を重ねると光の屈折が相殺され、何の障害もなく中を見られるようになります。こうした手口は昔から存在していますが、SNSなどネット上で方法を知る人が増え、加えて単眼鏡がネット通販で2000円程度と格安で購入できることから、スコープを通したスマホでの盗み撮り被害がここ数年急増しているというのです」(社会部記者)

 昨年12月には大阪市内の同じマンションに住む女性3人を9回、単眼鏡を利用して着替えている様子などをスマホで動画撮影していた男に、懲役8カ月執行猶予3年の判決がくだされている。

「特にワンルームのアパートやマンションに住む女性は玄関ドアを入った廊下沿いに浴室があり、脱衣所がなく廊下で着替えなければならないケースも多いため、ターゲットにされることが多いようです。しかも、外から物音でもしない限り犯行が気づかれにくく、盗み撮りされていることすら知らない女性も少なくない。こうした被害に遭わないためには、ドアスコープ用のスライド式カバー(1000円程度)を取り付けたり、あまりお金は使いたくないという人はスコープの上から付箋を貼り付けておく方法も有効です」(前出・社会部記者)

 ドアスコープは外から見られるものだと思って対策することが必要だ。

(小林洋三)

*写真はイメージ

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