2月14日に放送されたフジテレビ系お昼の情報バラエティ番組「ぽかぽか」では、ギャル芸人・ゆーびーむ☆(34)が、お笑いコンビ・だーりんずの松本りんす(45)に生放送で公開プロポーズをするという企画を行ったのだが、企画のタイトルなどに使われた表現について一部ネット上がざわついた。
ゆーびーむ☆の猛アタックから始まった2人の交際期間は2年。同棲スタートから1年が経過しても、結婚に関する話題になると松本は煮え切らない態度を取るのだという。そんな松本をドッキリさながらに呼び出し、ゆーびーむ☆は思いの丈を伝えた後「結婚してください」と、カメラの前で真剣告白。事前のコメントでゆーびーむ☆は「成功確率は50%」と不安も漏らしていたが、松本は「僕でよかったら。よろしくお願いします」と、戸惑いながらも求婚を受け入れた。企画は無事成功に終わり、放送後も大きな反響をもたらしている。
「プロポーズ成功に涙した視聴者もいた程で、Twitterのトレンドランキングでは企画に関連するワードが上位に浮上しました。Twitter上には祝福のコメントが散見される一方で、企画のタイトル『逆1回目のプロポーズ』という表現に疑問の声も多くあがりました。これは、女性から男性にプロポーズすることを“逆プロポーズ”と表現したものに、90年代の同局の人気ドラマ『101回目のプロポーズ』の韻を踏ませたタイトル。進行の中でも何度も“逆プロポーズ”という表現が使用されましたが、これに対し《“プロポーズは男性がやるべき事”という、性別的な役割論を押し付けてるようで苦手な表現》《プロポーズに逆も何もないでしょ》《2023年にもなってこういう表現しちゃうの…》《求婚は男女関係なくプロポーズでいいのに、“普通は男からする”っていう価値観が古すぎ》といった声が聞かれています」(メディア誌ライター)
女性が男性にチョコレートを贈るバレンタインデーにぴったりのドラマチックな企画となったが、“逆プロポーズ”という表現には前時代的な思考が見え隠れしているようにも感じる。敏感な視聴者にとっては受け入れ難い表現だったようだ。
(浜野ふみ)