現地で大絶賛!日本サポーターの「ゴミ拾い」に舛添要一氏が口にした「的外れな批判」

 サッカーW杯カタール大会で、優勝候補のドイツに逆転勝利を収めた日本代表。コスタリカ戦は惜敗したが、その戦いぶりは世界から注目されている。実は、それ以外にも現地で日本が称賛されているのが「ゴミ拾い」だ。日本のサポーターがゴミ拾いをする姿を、世界的なインフルエンサーがYouTubeに投稿したことで大きな反響を呼んでいる。

 11月20日に行われたカタール対エクアドルの終了後、観戦した日本のサポーターたちがスタジアムのゴミ拾いを開始。あらかじめ用意していた青のゴミ袋に床に落ちた紙くずやペットボトルを入れていた。その様子を、フォロワー数500万人を超えるバーレーンの人気YouTuberが撮影し、自身のチャンネルに投稿したのだった。

 すると、《これが日本人が愛される理由》《日本人は自分と無関係なゴミを拾うと聞いて冗談だと思っていたが、まさか本当にやっていたのか!》《日本サポーターの精神は本当に美しい》など絶賛するコメントが殺到し、瞬く間に世界中に拡散したのだった。

 各国のメディアも称賛を送っている。米「ニューヨーク・ポスト」は、「彼らは自分の国の試合でもないのにゴミ拾いをして帰っていった。とても信じられない」と驚きをもって報じ、英「デイリー・メール」も、「日本は前回大会でも同じことをして絶賛されていたが、中東でも再び喝采されている」と報じた。

 さらに、ドイツ戦後に日本のサポーターがゴミ拾いを行ったことに関して、韓国の「マイデイリー」は、「勝利に酔いしれた日本サポーターだが、試合後にはきっちりとゴミ拾いをしていた」「ドイツサポーターがいた席はゴミであふれ国旗までもが捨てられていた」「試合のみならず文化でも日本はドイツに圧勝していた」と伝えている。

「しかも、サポーターだけではなく、ドイツ戦後の日本代表のロッカールームが綺麗に整頓されていたことをFIFAが公式Twitterで紹介すると、こちらも世界中で絶賛されました。こうした日本のサポーターや選手、スタッフの清掃は、日本が初めてW杯に出場した98年のフランス大会から行われていますね」(スポーツライター)

 だが、賛辞が上がる一方で、清掃員の仕事を奪っているのではないかという批判もあがった。前東京都知事の舛添要一氏は、自身のTwitterに、《身分制社会などでは、分業が徹底しており、観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう》と指摘したのだ。もっとも、この批判はやや的外れだったようで、

「現地の清掃スタッフからも、日本のサポーターに感謝を伝える動画がTwitterに投稿されています。また、日本のサポーターの行動を見て真似をする海外のサポーターも増えているのです」(前出・スポーツライター)

「ゴミ拾い」は特にウケを狙った行為ではなく、「来た時よりも美しく」という精神に基づいた自然発生的な行為。外野からの批判や日本代表の成績に関わらず、今後も続けられていくはずだ。

(小林洋三)

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