ジャニーズ事務所の所属タレントには、ほぼ全員が体験した「ジャニーズあるある」が存在する。それは、自分のコンサート会場で“関係者以外立ち入り禁止エリア”に入ろうとすると、ガードマンに止められるというものだ。KinKi Kids・堂本光一も経験者。
光一といえば今年4月、主演舞台「Endless SHOCK」の上演公演が1700回を突破。国内ミュージカルの単独主演記録としては、大先輩の女優・森光子さんが樹立した「放浪記」の2017回に次いで、2位につけている。今秋にはおよそ2年ぶりに、大阪公演を開催。「放浪記」超えに向かって、着々と進んでいる。
そんな光一でさえ、ガードマンの関門は突破できなかったという。
「KinKiは、ドームクラスの会場をフルハウスにできる数少ない邦楽アーティスト。ですが、コンサート開場前に、入念な全体リハーサルを終えて楽屋に戻ろうとすると、ガードマンに止められたそうです。しかも、ごく最近(笑)。光一は思わず、『今(ステージで)歌ってたの、俺や!』と心のなかでツッコんだといいます」(取材ライター)
相棒の堂本剛はそのとき、ニンマリしたという。しかし、剛もこれまでに何度も止められており、その都度「僕がKinKiです」と悲しい説明をしている。
KinKiといえば、97年に発売されたデビューシングル「硝子の少年」から全40作がオリコンチャートで1位を獲得。22年たった今なお、ギネス世界記録の「CDシングル連続1位獲得作品数」を更新中だ。さらに、東京ドームの歴代最多となる20年連続公演の記録保持者。そんな2人の現場で職務をまっとうしたガードマンは、イイ仕事をしているといえよう。
さらに7月9日に他界したジャニー喜多川社長もまた、「ジャニーズあるある」を受けている。
「“世界のジャニー”ことジャニー喜多川元社長にいたっては、自社のタレントのコンサート会場で、数えきれないほど通行止めを食らっています。当たり前すぎて慣れてしまったのか、自分を止めたガードマンに対して、『この警備会社は優秀だね。ちゃんと仕事してるよ!』とホメたほど。それを耳にしたKinKiは、ジャニーさんの器の大きさを改めて感じたといいます」(前出・取材ライター)
ガードマンの鉄壁のガードを褒め称えたジャニー氏。究極の神対応といえよう。
(北村ともこ)