「重大な事故」——。寺田稔総務大臣は9月6日、記者を相手にこう語った。さらに、利用者に周知が遅れたのは「誠に遺憾」とも苦言。4日午前から午後にかけて、約2時間半続いた楽天モバイルの通信障害のことだ。通信ネットワークのシステムに不具合が生じて、音声通話や通信データを利用しづらい回線が130万回線に及んだ。
7月にはKDDIで大規模な通信障害が発生、8月にもNTT西日本でも生じるなど、このところ通信トラブルが相次いでいる。そして今回は楽天モバイルだ。すると楽天・三木谷浩史会長兼社長の過去の発言がネットやSNSで問題視されることに。発言は19年1月のものだ。
「昨年、ある携帯電話会社で大規模なネットワーク障害が発生した。我々では基本的にありえない」
つまりは、他社の通信障害を横目に「俺んところは別だけどね」とタカをくくっていたのだが、その「ありえない」ことが自分のところでも起きたというのだから、投げたブーメランが旋回して返ってきてモロに突き刺さったようなものだ。
だからだろうか、揚げ足の取られっぷりが尋常じゃなく、最近では、ガーシーこと東谷義和氏の暴露爆弾に巻き込まれてバトルを繰り広げていることから、
《ドンペリ飲んでいる場合じゃない》
もともと楽天モバイルは他社に比べてカバー範囲が狭いことから、
《元々繋がらないから分からないわ。常に通信障害起こしてるようなもんだろ》
さらには「0円」を廃止して、多くの利用者の楽天離れがあったことを引き合いに、
《大規模というほど契約者いないでしょう》
と、もう散々なのだ。ある種、“祭り”の様相まで呈している。
「炎上は所有するチームにまで及び《傘下の球団と同じ。つながりを欠いている》と、思わず座布団をあげたくなる突っ込みも入れられています。たしかに野球のゴールデンイーグルスはBクラスに沈み、サッカーのヴィッセルはもっと酷くて降格争いの真っ最中。『つながりを欠いている』と言われても、残念ながら反論のしようがありません」(全国紙記者)
解約に拍車がかからなければいいが‥‥。
(猫間滋)