10日、昨年結婚した俳優・林遣都との第1子妊娠を公式サイトで発表した女優の大島優子。この件を伝えた各メディアは、その大半が彼女のことを「元AKBの女優」という形で紹介している。確かにかつてアイドルグループに所属していた芸能人には「元○○」がよく使われている。だが、調べてみると出身者全員に使われているわけではないようだ。
例えば、グループ在籍中は絶対的エースだった前田敦子は、最近は記事でもただ「女優」として紹介されることのほうが多い。さらにすっかり若手トップ女優の仲間入りを果たした川栄李奈、タレントとして多数のレギュラー番組を抱える指原莉乃は「元AKB」という肩書きで紹介されることは皆無だ。これは欅坂46出身の女優・平手友梨奈も同様である。
その一方、AKBの神セブンメンバーだった板野友美や篠田麻里子、小嶋陽菜は卒業から何年も経った今でもグループ名が肩書きに付いている。この違いはいったい何なのか。
「明確な基準はないですが、1つは現在の知名度や活躍ぶりです。AKBグループや坂道グループの場合、『元○○』と枕詞のように付けることでプロフィールがなくてもどんな人間かを万人に説明できます。つまり、この肩書きが外れることは、単体の芸能人としてメディアから認められた存在であることを意味します」(エンタメ誌編集者)
ただし、「元○○」と付かないのには別の理由もあるようだ。例えば、女優の橋本環奈は福岡のご当地アイドル「Rev. from DVL」出身だが、その肩書きで紹介されることはない。これは橋本が「元○○より単体女優として認められた」からではなく、
「Rev. from DVLは地元九州では人気でも全国区のグループではありませんでした。そのため、彼女が本格的に女優として活動を始めてからもグループ名が肩書きとして付くことはなかったのです。だから、『元○○』と付くのは『全国区の有名なグループに属していた』という意味であり、決してマイナスではなく、これ自体がとても名誉なこととも言えるのです」(前出・アイドル誌編集者)
アイドル出身芸能人の記事を見かけた際は、肩書きにグループ名があるかチェックするのも一興かもしれない。