おそらくテレビ朝日はこの先、米倉涼子主演の「ドクターX」の新作が制作できなくても「七人の秘書」があれば視聴者を楽しませることができるだろう。
12月10日放送の第8話をもって最終回を迎えたドラマ「七人の秘書」(テレビ朝日系)は、視聴率16・7%を記録。番組最高の数字で有終の美を飾った。
「影の軍団」である7人の秘書と“黒幕”の財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)との最終決戦が描かれ、毎回「この世は万事、表があれば裏がある」「本当にこの世を動かしているのは……実は影の黒子たちだ」というナレーションを担当している岩下志麻が総理大臣秘書・鈴木六都美として特別出演。「この世を動かしているのは誰ですか? 影の黒子たちです」と貫禄たっぷりに“ラスボス”ぶりを発揮。勝村政信が、照井七菜(広瀬アリス)から大金をせしめようとする結婚詐欺師・八神達樹として登場し、影の秘書軍団から懲らしめられて幕を閉じた。
前クール、大人気だった「半沢直樹」(TBS系)を彷彿とさせる勧善懲悪ドラマ。表の顔と裏の顔を持った7人の美人秘書たちが、会社という小さな組織ではなく国家という大きな組織を相手に勇ましく戦う姿は実に痛快だった。
「主演の木村文乃をはじめ、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介から成る『影の軍団』の魅力もさることながら、岸部、岩下、勝村という『ドクターX』でおなじみの顔ぶれが、役者としての演技の幅の広さを見せつけてくれた思いがします。おそらくこのドラマはシリーズ化され、『ドクターX』同様、テレ朝のキラーコンテンツとして続いていくでしょう」(女性誌記者)
もはや「七人の秘書」のシリーズ化は既定路線のようだが、毎回おなじみとなった“飯テロシーン”について危惧する声も。
「毎回、ドラマでは江口さんが『萬』でお手製のラーメンを影の軍団にふるまうシーンがオンエアされました。これに一部の視聴者からは《見た目が美味しそうでラーメン食べたくなる!》《これは最強の飯テロドラマ…ラーメンじゃなくて日本そばにしてほしい》といったコメントが書き込まれていました。じつはこのラーメン、神奈川県厚木市にある超人気店のマスターがスタジオに通い詰めて江口さんに作り方を伝授。結果、プロも顔負けの“湯切り”のテクを身につけたそうです。ドラマの撮影上、女優陣は1日に4杯ものラーメンに箸をつけることもあったようですが、木村文乃さんにいたってはペロリと完食してしまったとか。たしかにドラマを見ると、回を重ねるごとに顔が丸くなっていった印象を受けます。くれぐれも“ぽっちゃり化”には気をつけてほしいところです」(ドラマ関係者)
高視聴率を影で支えた激ウマのラーメン。シリーズ化となれば、江口のラーメン職人としての腕前はさらに上がり、その味もますます冴えわたりそうだ。