スシローのキャンペーン告知が不評、14の「※」が示すものとは?

 今年10月に値上げすることが決まっている人気回転寿司チェーン「スシロー」は7月13日から31日までの期間、「価格改定前の大盤振る舞い」として「スシロー100円祭」を開催している。通常価格150円のとろかつおは100円で提供。さらに、真いか、うなぎ、びんちょうは大切りサイズに。軍艦の人気ネタ・ねぎまぐろやしらすはそれぞれ大盛り、てんこ盛りでの提供と、出血大サービスのキャンペーンだ。このキャンペーンの開始に、利用者の間では喜びの声があがったが、一部ではある異変を指摘する声も聞かれている。
 
「スシローといえば、『おとり広告』問題で6月9日に消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けたことが話題となりました。これは、キャンペーンとしてCMなどで宣伝していた期間限定商品を、実際には全国の9割以上の店舗で終日提供できなかったり、初日から販売していない店があったことが『おとり広告』にあたると判断されたからです。その反省が生かされてか、今回の『100円祭り』開催にあたり打ち出されたポスターには様々な注意書きが見受けられます。注意書きの中には『※仕入状況により、販売を中断、または終了する可能性がございます』など、販売状況や販売期間に関する文言がズラリ。ポスター内だけでも11個の『※』が登場しています。さらに、キャンペーンを知らせる公式サイトのページには14個もの『※』が。《広告と違う!》という批判を避けるための工夫が伺えます」(経済誌ライター)

 入荷状況や売れ行きによって提供の可否が左右されるということが十分に分かる注意書きの多さだが、これに対しネット上では《注意点多すぎてわかりにくいし読む気になれない》《ポスターのセンスが悪いのか、いつ行けばどのネタが食べられるのか分からなくて困る》《炎上の反省としては妥当なんだろうけど、もう少し簡潔な広告のほうが有り難い》《情報量多すぎて渋滞しとる!》とツッコミの声があがっている。

 キャンペーンとして打ち出すからには、安定した提供体制を整えることも重要ではないだろうか。措置命令を受けての改善は『※』でのアナウンスだけでなく、広告をきっかけに来店した客を満足させるための企業努力に努めてほしい。

(浜野ふみ)

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