大阪での国際会議としては過去最大規模となる、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット=6月28日~29日)。大阪市内は現在、超厳戒態勢となっており、ターミナル駅のコインロッカーやゴミ箱の封鎖はもちろんのこと、繁華街では制服警官があちこちで目を光らせている状況だ。
「今、大阪市内には制服と、その3倍の私服警官が警備にあたっているとのこと。それでも頭数が足らないということで、OBにも協力を要請しているという話も聞かれます」(在阪記者)
G20開催期間中は厳しい交通規制が敷かれ、会場となる住之江区の人工島・咲洲はほぼ“孤島”となり、住民は缶詰めに近い状態を強いられることになる。また、市内のホテルも各国代表団に取材陣、これにインバウンドが加わって部屋不足に陥り、神戸や京都、和歌山でも同じような現象が起きるとも見られているが、そうした影響は意外な場所にも出ていた。
「夜の色街ですよ。ミナミの飲食店などでは、期間中の営業を自粛するところも出てきている。なんでも各国の同行取材陣の中には、ついでに“夜の大阪”もリポートしたいというテレビ局も結構あるという話。客が入っているところを言葉の分からない取材陣に押しかけられても困るし、そもそも妙な記事を書かれても迷惑。トラブルを避けるためにも、店どうし大人しくしておこうと話しているんです」(クラブ関係者)
G20は万博やカジノ誘致を前に大阪をアピールする絶好のチャンスとなるが、男たちの欲求を満たすスポットは、少々腰が引き気味のようだ。
(坂本市郎)