坂上忍がMCを務めるフジテレビの情報番組「バイキング」が、「差別助長」とも取られかねない報道で大炎上している。
1月18日放送回で取り上げたのは、15日に発生したトンガの海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」の噴火。飲用水を雨水に頼っていた関係から、水不足に陥っている現状や、海底ケーブルが破損したことで今も通信障害が続いていることなどを報じたのだが…。
進行役の伊藤利尋アナが「日本でも津波というのがあったわけなんですが…」と前置きして紹介したのは「気圧の変化」だった。
「大きな気圧の変化を日本にもたらしました」として、1月15日の午後8時30分から50分の間に、関東地方や北海道、西日本の一部地域で0.5ヘクトパスカル以上の変化があったことをボードを用いて説明。原因は「火山の衝撃波『空振』によるものとみられる」として、1月17日にはこの衝撃波が地球を一周して再び日本に到達した可能性に触れた。
伊藤アナは「どういう声が続いているかというと」と、SNSユーザーの「これトンガ頭痛というのかな 空振で揺れている気がします」「トンガ頭痛か 昨日の夜からずっと頭痛が続いていてなんか変だと思った」という声を紹介した。
前日に出演した放送作家の野々村友紀子氏が頭痛を訴えていたことにも触れて、伊藤アナは「気圧が変化すると頭痛を起こす方っていらっしゃるので、これだけ大きな気圧変化がありましたから」と話せば、坂上忍は「8000キロ離れて」「はぁ〜!」と驚きの声をあげていた。
「この後、番組では『支援の優先順位を決めるまで待ってほしい』というトンガ政府高官のコメントを紹介していましたが、トンガと頭痛を結び付けて『トンガ頭痛』と紹介したことに、ネット上では批判が殺到。新型コロナでも武漢肺炎やイギリス株、インド株といった呼称は差別につながるとしてほとんどメディアでは使われていません。こういった事情もあって《ヘイト造語を拡散して何が面白いの?》《トンガの人に謝ってほしい》といった声が殺到するのもうなずけます」(芸能ライター)
結局、19日の放送で伊藤アナが謝罪。今後は表現に気を使いながら、3月の放送終了までは炎上報道を避けてほしいところだ。