黒岩知事、猛反発食らった緊急速報メール誤配信“半ギレ謝罪”の「欠如部分」

 1月16日、南太平洋のトンガ沖で発生した海底噴火で日本沿岸にも津波が発生したことに関連し、神奈川県では津波注意報で最大20回の緊急速報メールが誤配信。黒岩祐治県知事が自身のツイッターで謝罪したものの、これに批判が殺到している。

「県によれば、本来は津波警報時に配信するはずの緊急速報メールが、システムのミスによって注意報でも配信。さらには津波の観測情報が更新されるたびにメールが誤配信され、横浜市や川崎市など29市町の住民に16日0時15分~7時30分頃まで最大で20回の緊急速報が届けられたのです。深夜から早朝という時間だっただけに、県には多くの苦情が寄せられたといいます」(社会部記者)

 これを受け、黒岩知事はツイッタ―で「委託業者が誤ったプログラムを設定していたことが明らかになりました」と原因を明かし、「誤送信により、多くの県民の皆さんが眠れない夜を過ごされたと思います。また、受験生の皆さんにはたいへんなご迷惑をおかけしました。ホントに申し訳ございませんでした」と謝罪。

 加えて批判を受けたのか「委託業者の設定作業ミスが原因であっても、もちろん県の責任です。業者に責任を押し付ける気はありません」と説明。「ですから、私が謝罪しています。私自身も寝不足です」と言葉尻を強めた。

 しかしこの投稿にネット上では、《県民をばかにしてるの? 私も寝不足で、とか、私も大変だった、とかはあまりに稚拙な責任回避の言葉》《俺だって寝不足の被害者なんだからごちゃごちゃ言うんじゃねぇってこと?これが県のトップの発言とは》《「ですから」以降の文言が無ければ最高の謝罪文なのに。この人は本当に我慢ってものができないよな》など厳しい意見が数多く寄せられていたのだった。

「神奈川県では15日に新型コロナウイルスの感染者が1500人を超え、オミクロン株対策など黒岩知事は不眠不休で取りかかっているのかもしれませんが、知事が自ら寝不足状態を訴えたところで“知ったことではない”の反応が出るのは当然の話。緊急速報メールが何度も届いたことにより、SNSなどでは登録を解除したという声もありますから、胸を張ったように『私が謝罪しています』というより、緊急速報メールの重要性などを改めてアピールしてほしかったですね」(フリージャーナリスト)

 感情が、文面に思いきり出てしまったようだ。

(小林洋三)

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