無印良品がコオロギ昆虫食を売り出したところ、予想外の大好評だったことから第2弾の販売に乗り出した。最初はコオロギせんべいで、今度はコオロギチョコだ。
無印良品は12月15日からコオロギを食材としたチョコの販売を開始した。もともと高たんぱくとされるコロオギパウダーにやはり大豆たんぱく由来の大豆パフやきなこを混ぜ込んだ棒状のチョコで、1本15グラムのたんぱく質が得られるプロテインバーという括りの商品だ。全国221店舗とオンラインストアーで購入でき、価格は190円。
「今回のコオロギ昆虫食は同社にとって第2弾になります。前回は20年5月にコオロギせんべいをネットで販売したのですが初日に完売という人気ぶりで、6月に再入荷された際にもやはり即完売でした。ちまたでは昆虫食が静かなブームですが、物珍しさに加え、無印良品なら安心だから手を出してみようという消費者があるのかもしれませんね」(経済ジャーナリスト)
というように、世間ではSDGsということで、昆虫食が見直され静かなブームとなっている。畜産では大量の飼料が必要であったり、畜産だけで世界の温室効果ガスの18%を排出しているとされているからだ。世界15億頭の牛のゲップが吐き出すメタンガスが強力なのは有名だが、これはなんと世界で排出される温室効果ガスの4%も占めるとされている。
「そんな中、注目されているのが昆虫食なのです。世界的に人口が増加すれば動物性たんぱく質の供給量は不足します。そこで昆虫はその代替物として注目され、中でもコオロギは食用に向いているとされています。コオロギは飼育が簡単で成長も早く雑食なので、わざわざ専用のエサを用意する必要がなく、あまったもので済むからです。また栄養分としても優れていて、コオロギ100グラム当たりに含まれるたんぱく質は60グラムなのに対し、鶏や豚、牛では20グラム超程度なので極めて高タンパクなのです」(同)
さて今回のコオロギチョコ、甘さひかえめのチョコにオレンジ果汁がアクセントをつけ、サクサク食感が心地よいとか。昆虫食デビューにいかが。
(猫間滋)