クイズ番組「パネルクイズ アタック25」(テレビ朝日系)が9月いっぱいで終了することが6月23日、わかった。
同番組は1975年スタートの長寿番組。4人の解答者が5×5の25枚のパネルを奪い合いう視聴者参加型クイズ番組で、番組開始から36年間は俳優の故・児玉清さんが司会を務め人気を博した。現在は俳優の谷原章介が司会。
「一時は視聴率20%を超えることもあった人気番組でしたが、最近は5~6%と低調でした。後番組について関係者は『若年層をターゲットにした番組』を予定していると語っています。日曜正午過ぎの時間帯ではやはり長寿番組だった『噂の!東京マガジン』(TBS系)が3月いっぱいで地上波放送を終了し、BSに移行しました。ダウンタウン・松本人志の発言にもありましたが、民放各局はやはり世帯視聴率よりコア視聴率を重視し、購買意欲のある若者の興味を引く番組作りに重点を置きつつあるということでしょうね」(テレビ誌ライター)
人気クイズ番組終了の報に、ネットでは「視聴者が参加できるクイズ番組がまたなくなって悲しい」「何でああいう優れた番組を終わらせるのか、意味がわからない」「大体若年層は日曜の昼間に家で大人しくテレビ見ないだろ」「『噂の!東京マガジン』みたいに『アタック25』もBSで続けてほしい!」「出題されるクイズの問題もレベルが高くて面白かったのに」と、番組終了に悲鳴の声が多数上がっている。
その一方で、番組には「最近つまらなくなった」という声も上がっていたようだ。
「コロナ禍で一般視聴者の予選開催も難しくなりましたからね。結果、視聴者の番組参加は少なくなり、代わりにタレントが出場する機会が増えました。ところが出演者の人選がかなりマイナーな人が多く、視聴者からは『誰?』の声が毎週のように聞こえてきます(笑)。くわえて彼らは『アタック25』のキモであるパネルの取り方を研究していない人が多く、取れる角のマスを取らずに谷原さんからダメ出しを食らう解答者も続出していました。解答者のレベルが低くなりつまらなくなったという意見が増えたのは仕方がないかも知れません」(前出・テレビ誌ライター)
コロナ禍が収束し、一般視聴者が参加できるようになれば、番組の内容も再びレベルアップ出来そうだが、やはりスポンサーが若年視聴者の獲得を望む流れは変えられなかったということか。
クイズ愛好者にとっては、ますます寂しい秋を迎えることになりそうだ。
(石見剣)