人気ラッパーXに違法薬物でガサ入れ!? マトリがつかんだ「重大情報」とは?

「槇原敬之、伊勢谷友介と警視庁による有名人の逮捕案件が続いていたので、当然、そろそろマトリ(厚生労働省麻薬取締部)が手柄をあげる番かと思いきや、とんだ失態をやらかしたそうです。ある有名人にガサ入れしたところ、ブツも何も出てこなかったとか。ガサが成功すれば当然、逮捕となって大手柄としてテレビやニュースで大々的に報じられますが、失敗して大失態となっても報道されることはありませんからね。まあ、それだけ“大物”の摘発に躍起になっているということでしょう」(大手紙社会部デスク)

 年の瀬も迫り、違法薬物に関するニュースが相次いでいる。10月には有名私立大学の運動部に所属する学生2名が所持容疑で逮捕され、12月にはJR東日本の男性社員が東京渋谷区の路上で違法な麻草を所持したとして現行犯逮捕されている。そんななか、かねてからマトリがマークしていた人物に強制捜査が入ったとの情報が広まったのはつい先日のことだったという。警視庁関係者が語る。

「マトリがマークしていたのは業界では知られた存在の人気ラッパーX。単なる噂や風評でガサをかけるようなことはしないから、きちんと確証を得てのことなんでしょう。タイミングが悪かったのか、それとも踏み込む場所が悪かったのか…。いずれにしても、しばらくは様子見の状態が続くのでは」

 ラッパーによる薬物犯罪といえば、警視庁組織犯罪対策第5課が「漢a.k.a.GAMI」ことK元被告を今年5月に逮捕。すでに執行猶予付きの有罪判決が下されている。2018年にはイベントのMCとしても活躍していた人気ラッパーUZIが、違法な麻草600グラムを所持していた疑いでマトリに逮捕されている。

「よく言われるのがマトリと警視庁のライバル関係。ところが実際は合同で捜査チームを立ち上げるなど、協力体制を敷くことも珍しくありません。これまでの双方の検挙実績から、ヒップホップ業界の薬物関連の情報を共有していた可能性は高い。そうした情報を積み上げていって、何らかの重大情報がマトリに持ち込まれてガサに踏み切ったのでは…。余談ですが、もっとも多いのは異性がらみの密告。じつは薬物犯罪に関しては、配偶者や恋人、元交際者からの情報提供がもっとも有力と言われています」(週刊誌記者)

 今年9月には人気俳優が、みずからのインスタライブで過去にガサ入れを受けたことを告白。まったく身に覚えのない容疑をかけられたことに、「舐めてんだよあいつら、マジで!」と憤りをあらわにするとともに、「スーパークリーン」と自身の潔白を誓ってファンの称賛を浴びた。

「おそらくガサを受けたラッパーXも内心では腸が煮えくりかえっているはず。業界では“クリーンな人物”という評判で社会活動にも熱心でしたからね。ラッパーというだけでマークされてはたまったものではないでしょう。とはいえ、ガサ入れを受けたというだけで、世間からはそういう目で見られてしまいますからね。空振り捜査について本人の口から語ることはないと思いますよ」(芸能関係者)

 延期となった東京五輪開催を前に、違法薬物をめぐる当局と芸能人の攻防はしばらく続きそうだ。

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