ひき逃げ事件でイメージ最悪!? 有名人が「ハマー」に乗ってはいけない理由

 埼玉県警は12月1日、新座市の国道で大型車を運転中、バイクに衝突し逃走したとして、30代の男を自動車過失運転致傷と道路交通法違反(ひき逃げ)の両容疑で逮捕した。

「事故が起こったのは11月4日。車線変更する際、男の車が並走していたバイクに衝突。バイクが転倒したにもかかわらず、男はそのまま逃げた疑いがもたれています。バイクに乗っていた30代の会社員男性は頭を強く打ち、現在も意識不明の重体ですが、逮捕された男は調べに対し『事故を起こして相手にけがをさせたことは全くわかりません』と容疑を否認しているのだとか。ただ、男が乗っていたのが、あのハマーですからね。あれだけ目立つ車はそうそうありませんし、周辺を走行していた車両のドライブレコーダーの映像も証拠としておさえているそうなので、言い逃れは出来ないでしょうね」(社会部記者)

 男の乗っていた「ハマー H1」は、もともと軍用車として開発された車両を一般車用にした大型スポーツ用多目的車(SUV)だ。モータージャーナリストが語る。

「ハマー H1は、1992年にデビューしたハマーの初代モデルで、前身はアメリカ軍の軍用車両として配備されていたハンヴィー。その構成部品を使い、市販車両として改良したモデルがハマーH1なんです。誕生したきっかけは、元政治家で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏の要望だそうで、3トンを超す車体を動かすためのエンジンは、6.2LのV8ディーゼル。モデルチェンジを重ね、2006年モデルでは、日本製ディーゼルエンジンが使用され、車名もH1アルファに変更されましたが、やはり燃費の悪さが時代にマッチせず、2006年にいったん生産中止。今年10月には電気自動車として復活したハマーEVがお披露目され、世界的なニュースになりました」

 だが、依然、ミリタリーマニアには垂涎の的なのだとか。とはいえ、今回の事故報道を受けてSNS上には、

《運転下手くそな人ほど大きな車に乗りたがる。身の丈にあった車にして欲しい》《ハマーに憧れるのはいいけど、日本の狭い道路で乗ろうとは思わない。ハマーに乗ってる人は安全性なんか二の次で優越感に浸りたい人なんでしょうね》といったコメントが相次ぎ、《ハマーに乗ってる有名人も信頼できない》と、ハマーを愛好していた有名人に批判の矛先が向かうことに…。

「もっとも有名なのは元SMAPの木村拓哉さんですね。2017年6月、東京都調布市内の交差点付近で、信号待ちをしていたバイクに追突。弾みでバイクが前方の乗用車に衝突し、玉突き事故になったことがありました。警察の調べに対し、木村さんは『考え事をしていて、ブレーキを緩めてしまった』と説明したんですが、事故を起こす2日前、元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの3人がジャニーズからの独立を発表したこともあり、さまざまな憶測を呼んだものです。また、違法薬物事件から復活を遂げた元プロ野球選手の清原和博さんも、現役時代にハマーを乗り回していました。愛車がハマーというだけで、人々の記憶に残りやすいので、有名人である以上、一般人より、さらなる慎重さが求められるでしょう」(スポーツ紙芸能記者)

 前述した新型モデル「ハマーEV」が発売されるのは来年秋。痛ましい事故や不祥事と関連づけて報道される機会が多いことから、購入する際はよりいっそうの安全運転を心掛けてほしい。

(灯倫太郎)

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