「悪魔崇拝」の陰謀論をかざすQアノンが世界に拡散!気づけば日本支部も…

「Qアノン」を御存じだろうか。アメリカの極右勢力が提唱している陰謀論のようなもので、SNSを通じて拡散しているものだ。

 2017年10月に、「Q」というハンドルネームを持つ人物によって匿名掲示板に書き込まれた一連の主張によって始まったもので、その主張とは簡単に言えば、「世界は悪魔を崇拝して小児性愛を抱いた人々による秘密結社によって支配されている」というもの。

「そしてこの秘密結社のメンバーにはリベラルな考え方の俳優やアメリカ民主党の政治家、政府高官などが多く、トランプはこれと対峙するものであるとしています。だからトランプがあれだけ根強い政治的人気があったのも、保守的な白人層に広く支持者がいただけでなく、Qアノンを信奉する人々とその考え方が広く蔓延しているからです」(週刊誌記者)

 日本で言えば、安倍政権が長く続いた背景に日本全体が保守化している傾向があるとして、その延長線上でネトウヨが拡散しているとの見方もある。それと比較してみれば似た構図であると理解できるが、さすがに「悪魔崇拝」や「秘密結社」とまでくると、ちと陰謀論も過ぎているようにしか思えないのだが、そんなQアノンもアメリカ国内だけでなく世界に拡散、日本にも浸透しているというから驚きだ。

 11月30日、アメリカの経済メディアのブルームバーグが、「日本にも『Qアノン』、独特な信奉者集団は陰謀論の世界的広がり示す」との記事を配信した。それによると、特に3月下旬から4月上旬に日本でのQアノンへの関心は高まり、結果、日本のQアノンコミュニティーは国際的にも最も発達した支部の1つになっているという。

 その特徴は、Qフォロワーの間でQアノンの創始者とされているマイケル・フリン氏への畏敬の念だという。同氏は初期のトランプ政権で国家安全保障担当の大統領補佐官で、後にロシア疑惑で辞任、偽証罪に問われた人物だ。

 そのフリンはツイッターで何人かの日本人のアカウントをフォローしているが、そのうちの1つ、O氏が運営するアカウントはQアノンのコンテンツを日本語に翻訳する唯一の公式アカウントなのだという。

 そこで実際にそのアカウントを覗いてみると例えば、

「なぜトランプの情報しか置かないかというと、情報のバランスを保つため。…悪魔崇拝カルトな情報は私が情報置かなくても大手マスコミが流してくれるから…」

 と、トランプが「フェイクニュースだ」と既存メディアを攻撃するのと同じ論理の書き込みが見られたり、「“世界を救う計画”(日本語版)」というYouTubeへのリンクも見られた。このアカウントは5.7万フォローをしていて、フォロワーは8万だ。記事ではブラジルと英国のグループのフォロワー数とも比較していて、それぞれ5万4400と1万超だというから、国際的に見て日本のこのアカウントがいかに大きいかがわかる。

 また、ネット検索をしてみたら「日本支部」を名乗るホームページも見つかった。日本にQアノンがいることは、10月にも「FRIDAY」が報じていた。

(猫間滋)

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