存在感ゼロで番組終了!? 志らくが佐賀県知事の“スルー対応”にイライラを爆発

 TBS朝の情報番組「グッとラック!」で“異様な空気”がスタジオに流れたのは12月2日放送回でのこと。番組MCで落語家の立川志らくが「私を傷つけてますよね」と、佐賀県の山口祥義知事に苦言を呈する一幕があった。

 ことの発端は11月25日、同番組で取り上げた佐賀県の「コロナ対応地方創生臨時交付金」の使い道に関する放送内容だ。番組が批判したのは、体育館のトイレの洋式化、電光掲示板やスコアボードの購入、佐賀空港に宇宙をテーマにした展示をする事業、差別をなくすための「誓いの鐘」(仮称)の設置といった4つの事業。コメンテーターの田村淳は「佐賀県知事にはガッカリした」として、もっと医療従事者や子どもたちにお金を使うべきとの見解を示していたのだが、これに反応したのが佐賀県の山口知事だった。

 県の対策本部会議において、「コロナと闘っている佐賀県民の心を傷つけた」「TBSテレビに抗議します」「田村淳さんも真実がわかればわかっていただけると思います」と、あえてロンブー淳の名前を挙げて反論したのだった。

 こんな経緯もあって、12月2日の「グッとラック!」は番組をあげての“戦闘モード状態”に。《“コロナ対策交付金”使い道 佐賀県知事が反応》と題して約30分以上にわたってこの問題を取り上げた。

 矢面に立たされたロンブー淳はYouTube上で「そもそも県知事っていう立場の人が、1タレントの名前を挙げて県の会議で抗議するっていうのは正直、怖かったです」と発言していたが、リモート出演していた実業家の西村博之氏が「淳さんは名指しなんですけど、志らくさんも言ってるじゃないですか。なんで志らくさんはスルーされてるんですか?」と鋭い指摘。

 そこで志らくは「だからね。希望の鐘だとか、県民を傷つけたって言うけど、私を傷つけてますよね」と反応。続けて、「私もかなりバンバン言っていたのに…。この番組、一応私がメーンのMCなんだから。だからね、さっきから見ててずっとムカムカして。昨日、今日、この番組の変な噂も流れてるし、落ち着いていられないのよ。せめて私の名前を出しなさいよ」と、佐賀県知事から“完全無視”されたことに怒りをにじませていた。

「志らくさんが言っていた“変な噂”とは、12月1日発売の『FLASH』がスクープとして掲載した打ち切り報道でしょう。番組スタート前はズバズバとモノ言う人気コメンテーターだった志らくさんを三顧の礼でMCに迎え入れて昨年9月にはじまったものの、視聴率は低空飛行。ロンブーの淳さんやフワちゃん、橋下徹さんを新たに起用しても回復の兆しが見られないため、来年3月をもって番組終了となるようです。今回の佐賀県知事とのガチ論争で、くしくも存在感のなさが露呈してしまった志らくさんですが、ネット上では《そもそもMCなんだから中立のスタンスを取るべきでは?》《朝っぱらからムカムカをぶつけられても視ているこっちがムカムカするだけ》などと辛らつな書き込みが見られたように、ケンカ腰で主張すればするほど、とくに主婦層の視聴者からはソッポを向かれてしまうかもしれません」(テレビウォッチャー)

 佐賀県知事の“完全スルー”に打ち切り報道…ここは“グッと”こらえてMCとしての職務をまっとうすべきかもしれない。

(あまねかずこ)

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