11月に入ってから再び牙をむき始めた新型コロナウイルス。特に北海道は1日の新規感染者数が連日200人を突破。東京を抜き、日本一のホットスポットになった日もあったほどだ。
そんな道内でも新規感染者の数で他地域を圧倒しているのが札幌。なかでも数多くのクラスターが発生しているのが北の大歓楽街ススキノだ。
9月から10月にかけて、GoToトラベルの効果もあって客足は戻りつつあったが、再び水を差される形となり、これから年末に向けてのかき入れ時も閑古鳥。居酒屋やラーメン店、接待を伴う飲食店も売り上げは大幅ダウン。もちろん、ニュースや新聞では取り上げられないが、“濃厚すぎる密着”がウリのピンクも被害は甚大だ。
「お店が待機する女のコを半分に減らし、指名の多いコを優先させたため、出勤日数はコロナ前の半分以下に減ってしまったんです」
ヤバい現状について語るのは、先日までススキノの非本番系ピンク店に在籍していた麻美さん(仮名・25歳)。「この状況では稼ぐ以前の問題」と判断し、現在はコールセンターで働いている。
「以前は週末だと1日5万円以上稼げることもあったのに今年は1人も付かない日もザラ。本当は最低保証1万円なのに5000円に減らされるし、出勤できてもこれはもうムリだなって」
また、感染リスクが極めて高いことも業界を離れる大きな要因のひとつとなったようだ。
「(ピンク店での)クラスターは表向きはないけど、『○○のコが感染したらしい』って噂はよく飛び交っていました。お金も稼げず、リスクが高いんじゃ働く利点もないですよ。4〜5月の緊急事態宣言中も今と似た状態で、私はそのころから再び昼のお仕事と掛け持ちにしていたんです。安月給で生活はギリギリだけど、それで我慢するしかないかなって」
実際、同じように昼の仕事にシフトするピンク嬢も多いようだが、求人数も激減。働き口がなく貧困にあえいでいるコもいるとか。
「私は兼業だった期間が長かったから就職先がすぐ決まったけど、ずっとピンク専業で働いていたコは書けない職歴ばかりで苦戦してるみたい。潰れているお店も出ているし、いよいよ本当にヤバいと思いますよ」
非店舗型も含めると5000人を超すと言われるススキノのピンク嬢。このままだと冬を越せずに路頭に迷う女性が続出するかもしれない。
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