50万円の落札例も!?「昭和の遺物」ブラウン管テレビが高値で取引される理由

 最近ではめっきり見なくなったブラウン管テレビ。そのままでは地上デジタル放送を見ることはできず、チューナー設置で受信できても、4:3の画面比率では映像の端が切れてしまう。もはや「昭和の遺物」だ。

 だが、「まだ使えるのに、もったいない」としまい込んでいる人がいるなら「ヤフオク」に出品して換金するチャンス到来である。

「根強い需要があるのに出品は200件ほどで推移。落札される可能性が高まっています。液晶よりもコントラスト比が高く、発色も良い。目の疲れが軽減されるとの理由で愛用する人は減りません。また、昔のテレビゲーム用や古い映画のDVD再生用として使う人が競り落としています」(ヤフオクウオッチャー)

 要は使用に耐えられれば売れるというのだ。相場は約5000円。家電リサイクル法で捨てるにも金がかかるので悪くない金額だ。

「木製フレームのレトロ品になると落札価格が上がることもあります。コレクションアイテムとして、50万円を超える価格で落札されたブラウン管テレビもあるぐらい。そんな貴重品でなくても、業務上、必要としている人に出会えると値がつり上がることも。工場の製造ラインで、規格的にブラウン管の寸法でなければどうしてもダメという業者は少なくなく、そうした業者がヤフオクで競ると、相場よりも高く売れるのです」(前出・ウオッチャー)

 幸運も加われば「昭和の遺物」がお宝に変わるかもしれないのだ。

マネー