10月24日、大手玩具メーカーの公式ツイッターが、10月21日に発信したツイートに不適切な表現があったとして削除し、「表現について至らぬ点がございましたことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。削除したツイートについては明かされていないが、《子供を性的に見ている》などの批判が殺到した、着せ替え人形「リカちゃん」についてのものとみられている。
問題視された投稿は「#個人情報を勝手に暴露します」という書き出しから始まるもので、「(とある筋から入手した、某小学5年生の女の子の個人情報を暴露しちゃいますね…!)」とリカちゃんの誕生日や星座、身長、体重、電話番号が記載され、続けて「久しぶりに電話したら、昨日の夜はクリームシチュー食べたって教えてくれました。こんなおじさんにも優しくしてくれるリカちゃん…」とも綴られていた。
また、同アカウントは今年8月2日に前兆とも取れるツイートを発信。“本日は年に一度の肌着の日”とし、リカちゃんの肌着セットの販売リンク先とともに、肌着を振り回すアスキーアート(AA)が添えられていた。こうした投稿にネット上では、《「小学5年生の女の子の個人情報を暴露」とか子供を性的に見てるような表現がマジで気持ち悪い》《非常に不謹慎なツイート》《某掲示板のノリを企業の公式ツイッターがやっても寒いだけ》などの批判が相次いでいた。
「最近では企業の公式ツイッターも親しみが持てるように、ジョークツイートやネタツイートを投稿するところも少なくありませんが、今年9月には『ドン・キホーテ』の公式インスタグラムの一つが『みんなはドンキで何盗んだことある?』と投稿して謝罪に追い込まれるなど、ネタやジョークが行き過ぎて問題になるケースも少なくありません。公式ツイッターについては、昨年6月の株主総会でも株主から『危なっかしい所もあり、暴走してしまうのではと懸念している』と指摘する意見もあったといいます。結局、まさにその通りの展開になってしまいましたね」(経済ジャーナリスト)
企業のツイッター担当はネタに走りすぎるのも注意が必要かもしれない。
(小林洋三)