台本には書かれていないキスシーンを黒木瞳監督(60)が強要!? 俳優の伊藤健太郎(23)が次のように語って“性ハラ演出”を暴露したのは10月20日に行われた映画「十二単衣を着た悪魔」の完成披露報告会でのことだった。
「台本には書いていなかったんですよ。監督に本番前にちょっと呼び出されて、『こうこうこうだから、こういうのをしてくれ』っていうのを言われ、『えっ』てボクも最初戸惑いまして…」
それは泣きじゃくる伊藤沙莉(26)をやさしく慰めるシーン。今作でメガホンをとった黒木瞳からキスするように指示を受けた伊藤健太郎。黒木としては、きちんと監督の言いつけを守るか心配だったようで、本番中にもハッパをかけていたという。伊藤健太郎いわく、
「そうしたら本番中ですよ? 本番中に後ろにあったベースの方から『行け!行け!今!行け!』ってすごい言われて、これ行くしかないんだなと思って」
と追い詰められたようにキスを敢行。このエピソードには、報告会に駆けつけた報道陣から驚きの声があがった。
「伊藤健太郎さんがキスを終えたあと、相手の伊藤沙莉さんがキツい視線を投げかけたそう。それに対して伊藤健太郎さんは『違う!オレは操られているんだ』と言い訳したそうですが、この告白を聞いていた黒木瞳監督も『もしも私が女優だったら怒るかもしれない』と苦笑い。このエピソードを語る際、伊藤健太郎さんが『話していいのかな…怒られないかな…』と心配そうな表情で黒木監督の顔色をチラチラうかがっていたのが印象的でした」(スポーツ紙記者)
この演出にはネット上でも賛否両論のようで、《沙莉さんに言ってなかったってことは女優として信頼していなかったってこと?》《いきなりキスとかムチャぶりが過ぎる》《事務所の目とか気にしない演出方法に黒木監督の本気度を感じる》といった意見が見られた。
11月6日に公開される「十二単衣を着た悪魔」は、黒木瞳にとって監督2作目となる長編劇場映画。前作は2016年公開の「嫌な女」で、興行成績は1億円にも届かず“大惨敗”と酷評されたが、主演の吉田羊(年齢非公表)はその難解すぎる演出に最後まで泣かされたという。
「宝塚出身の黒木さんらしく、セリフを『ド、ミ、ミ』と音階で指定された時には、吉田さんもかなり戸惑ったそうです。また演技へのこだわりも強く、黒木さんが納得するまで何度も粘り強く撮り直すシーンもあったとか。撮影中には、女性週刊誌に2人の不仲説が書き立てられたりもしましたが、監督と女優という立場上、ある程度の距離を置くのは仕方ないこと。映画の見どころのひとつが、ダブル主演の相手役である木村佳乃さん(44)が、吉田さんをビンタするシーン。“ふり”などではなく本気のビンタで、吉田さんも面食らうほどの威力。本番中に思わず本気で木村さんをにらみ返してしまったとか。じつはこのビンタ事件も黒木さんのムチャぶり演出がからんでいて、裏で『やれやれ』とたきつけていたという話です」(映画関係者)
吉田羊もたじろいだ黒木瞳のガチ演出。俳優陣の本気のリアクションが拝めるとあっては、観客動員に大きく貢献しそうだ。
(竹下光)