新型コロナウイルスの影響で、多くのドラマが放送延期を表明する中、予定通り4月8日にスタートしたV6・井ノ原快彦の主演ドラマ「特捜9 season3」(テレビ朝日系)。初回平均視聴率は14.2%と好発進し、第2話、第3話、第4話も3週続けて13.9%を記録するなど、安定した人気を保っていた。
しかし、同作もコロナの感染拡大で撮影スケジュールに影響。5月6日の放送は「特捜9」の原点である、故・渡瀬恒彦さん主演で2006年に始まった「警視庁捜査一課9係」の傑作選を放送した。
傑作選放送が発表された時は、往年のファンから、「元気だった頃の渡瀬恒彦さんに会えるのは楽しみ」など、渡瀬さん演じる9係の係長・加納倫太郎との再会に歓喜の声があがっていた。その人気を裏付けるかのように、傑作選の平均視聴率は14.8%をマークした。
「井ノ原演じる浅輪直樹も新米刑事の時代。第1話の冒頭は、後に浅輪の妻となる加納の娘・石川倫子(中越典子)との出会いから始まります。『9係』時代を知らない世代にとっては、現在の『特捜9』の成り立ちを知ることができますし、およそ16年、作品に親しんだファンは懐かしい思いで視聴したようです」(テレビ誌ライター)
再放送が本編の視聴率を超えてしまうとは、演者も製作スタッフも苦笑いというところだろうか。