井ノ原快彦のコメントは河合奈保子の名曲へのオマージュか…元放送作家が絶妙たとえ

 ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり10月2日に行われた2度目の会見で、指名する記者の「NGリスト」があったとNHKが報じ、芸能マスコミはまた大騒ぎになっている。

 質疑応答は1社1問、進行役の指名後に質問とのルールが設定されていたが、指名を受けていない記者の荒らげた声に、井ノ原快彦はこう諭したものだった。

「この会見は全国に伝わっていて、小さな子供たちにも見られています。自分にも子供がいます。ジャニーズJr.の子供たちもいますし、それこそ被害者の皆さんが自分たちのことでこんなに揉めているのかというのを僕は見せたくはない。できる限りルールを守りながら、大人たちの姿をこの会見では見せていきたいって僕は思います。どうか、どうか落ち着いてお願いします」

 すると会場の記者たちからは拍手が起こったのだが、元放送作家の長谷川良品氏は自身のYouTubeチャンネルを更新して、この状況を呆れたようにこう評した。

「子供たちの前で争うな、私にも子供がいるからわかると、ご自分のお子さんまで出演させていました。何より、被害者の方まで勝手に味方につけられていて驚きましたね。なんでしょうか、これは河合奈保子さんの名曲『けんかをやめて』へのオマージュでしょうか。『けんかをやめて、二人をとめて、ジャニーズのために争わないで』。そもそも、子供たちへの悪影響を懸念するのであれば、その子供たちに加害行為を繰り返してきたのが他でもない、この事務所の創業者であり、どの口が言うのかと…」

 ルールを守るのは大事だが、そもそもジャニーズ事務所が勝手に決めたルールであり、「何いつの間にルール作る側に昇格してんの?」と斬って落としたのである。

 ご存じ「けんかをやめて」は1982年9月にリリースされた、当時大人気だったアイドル歌手・河合奈保子の10枚目のシングル。2022年公開の映画「すずめの戸締り」の挿入歌にも使用され大反響となったことは記憶に新しい。この曲を作詞作曲した竹内まりやは後日、男にモテることを自任するかのような歌詞に「何様ソングの代表みたいなことになってますよね」と苦笑していたが、ジャニーズ事務所の新社名は河合奈保子のヒット曲「スマイル・フォー・ミー」ならぬ「SMILE-UP.」だそうだ。これも「何様?」と自戒することにならなければいいが。

(所ひで/ユーチューブライター)

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