「総理への提言」で脚光、鶴瓶の“松屋通い”に見た庶民派タレントの矜持

 庶民目線の発言がにわかに脚光を浴び、好感度が急上昇しているのが笑福亭鶴瓶だ。4月12日の夜には生放送のラジオ番組「ヤングタウン日曜日」(MBSラジオ)に出演。

 つい先日、安倍総理が、星野源の「うちで踊ろう」の歌に合わせて、自宅でくつろぐ動画をアップしたところ、ネット上では「貴族か!」「コラボの意味わかってる?」と大ブーイングを浴びていたが…。番組ではこの動画について触れたうえで、鶴瓶は次のように提言した。

「安倍さん聞いてはったら、まあ、聞いてへんやろうけど、とにかくナンボか出したってお金。大阪から粉モン(のお店が)なくなるよ。儲けようじゃなく、いい居酒屋もなくなる。ナンボか出したって」

 この発言に、ネット上では「さすが鶴瓶師匠!庶民の気持ちがわかってる」「安倍さんに聞かせたい」「鶴瓶が言うとなぜか説得力がある」などと大絶賛するコメントが相次ぎ、安倍総理とは対照的に好感度を爆上げすることとなった。

 鶴瓶といえば、芸能界屈指の「人格者」として知られる。4月7日発売の「週刊女性」は、「外食禁止令かいくぐって行きつけ中華を救済」という見出しのもと、コロナ禍における鶴瓶にまつわる美談を紹介。3月下旬、番組スタッフ8名を引き連れて、なじみの中華料理店を訪問。「客が入らなくて困っているやろ」と同店を気遣い、10人以上の飲食が禁止されていることに触れて、「だからこれが限界や。カンベンな」と謝る一幕もあったという。

 芸能記者が言う。

「鶴瓶さんが訪れたのは、ご自宅から徒歩5分ほどの距離にある中華料理店。小泉今日子さんもよく利用することで知られる高級店です。本人も含め9人で来店して、その場に居合わせた他のお客さんにもお酒を振舞ったそうですから、お会計は10万円を超えていたかもしれません。そんな太っ腹な鶴瓶さんですが、じつはふだんの食事はいたって庶民派。ご自宅のすぐそばにある『松屋』に一人で来ては300円台の朝定食を食べるのはおなじみの光景です。そういう姿はあまり見せたくないのか、サッと入って、サッと食べてすぐに帰るそうです。『松屋』好きの芸能人といえば、好感度ナンバーワンコンビ、サンドウィッチマンの伊達みきおさんも有名。よく深夜に、事務所近くの『松屋』で定食や牛丼をテイクアウトしては、後輩芸人へ差し入れしていますよ」

 日頃の「庶民派メニュー」が、好感度アップの秘訣かもしれない。

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