4月9日、大手家電量販店のヨドバシカメラが「マルチメディア横浜店」で働いていたスタッフ1人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを明らかにする一方、ツイッター上では9日以前から同店に感染者がいることを指摘するツイートが確認されており、隠蔽を疑う声が続出した。
「同社によれば、感染が確認されたのはメーカーから販売促進のため派遣されていたスタッフで、4月2日に発熱の症状で医療機関を受診し、7日に陽性反応が出たといいます。感染発覚から発表までにタイムラグが生じたのは、感染者がメーカーの販促担当の従業員で所属メーカーを経由して情報が上がってきたため、『確認が遅くなったのは事実』と説明しています」(社会部記者)
ヨドバシは派遣スタッフの新型コロナ感染を4月9日に確認したと説明しているが、ツイッター上ではそれ以前から、マルチメディア横浜に感染者がいると以下のような報告が投稿されていた。
《私はヨドバシの従業員です。営業妨害をする気は有りませんが、事実を広めたいのでアカウントを作成しました。先日、ヨドバシ横浜でコロナ感染者を確認していますが、公に出ないように隠蔽しています。ヨドバシ横浜は緊急事態宣言にも関わらず、本日も通常営業しております》(4月8日15時)
《ヨドバシマルチメディア横浜でコロナ感染の方が出たってお話。事実です。主人が同じフロアで働いていたので、濃厚接触者ではないものの自主的に自宅謹慎中です。何も言わずに通常営業してるなんて信じられない。拡散されて知れ渡って欲しい》(4月8日20時)
「これら以外にも、《(感染したのは)家電コーナーのメーカースタッフ》や《当該店5階で勤務されてる方》などかなり具体的な内容を示す投稿もありました。同社は緊急事態宣言後も全店通常営業で、従業員を名乗るアカウントから《今週末怖いです。社員や販売員は恐怖の中で働いてます》などの訴えも相次いでいました。そんな中での派遣スタッフの感染発覚だけに、憶測が憶測を呼んでいるんです」(ITジャーナリスト)
なお、ヨドバシカメラは「新宿西口本店」「マルチメディア横浜」「アウトレット京急川崎」などの主要店舗を臨時休業させる以外は、時間を短縮するものの今後も営業を続けると発表している(4月14日現在)。ツイッターの投稿は鵜呑みにはできない面もあることから真相はわからないが、営業時間短縮についても「後手後手」に回っている感は否めない。
(小林洋三)