11月26日、大阪・梅田のたこ焼き店「はなだこ」の運営会社と関連会社の計3社が、大阪国税局の税務調査を受け、2018年までの5年間で計1億4000万円の所得隠しを指摘されていたことが明らかとなったが、ネット上では「たこ焼き屋ってそんなに儲かるんだ」と驚きの声が上がっている。
「はなだこはJR大阪駅東の高架下の『新梅田食道街』内で営業する小さなたこ焼き店ですが、18年には『ミシュランガイド京都・大阪』に掲載されたこともあって、連日連夜行列が途切れない超人気店なんです」(タウン誌記者)
国税局によれば、はなだこは客が購入した商品の記録を消去する手口で売り上げの一部を隠し、正しい法人税や消費税の支払いをしていなかったという。重加算税を含む追徴税額は約8000万円にのぼるといい、3社はすでに修正申告したとみられている。
大阪のたこ焼き店といえば、昨年7月にも大阪城の天守閣そばにある、人気たこ焼き店が所得を申告せず、大阪国税局から約1億3000万円の脱税を告発されたことも記憶に新しい。なぜ、次々とたこ焼き店に国税局のメスが入っているのだろうか。
「もともと海外ではタコは“悪魔の魚”と呼ばれ、あまり食べられないことで知られていますが、実は今、たこ焼きは“サムライボール”とも呼ばれ大人気となっているのです。そのため、ここ数年は大阪のたこ焼き店に訪日観光客が数多く訪れ、売り上げが倍増している店も少なくありません。急激な売り上げ増によって所得隠しや脱税が発覚してしまうというケースが増えているのかもしれません」(経済ジャーナリスト)
国税局に戦々恐々としているたこ焼き店も少なくない?
(小林洋三)