WBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が11月23日に自身のツイッターアカウントを更新し、度重なる体重超過で批判を浴びる前WBC世界バンタム級王者のルイス・ネリ(メキシコ)への怒りをぶつけている。
「ネリどうしようもねぇな、、また計量失格。こんな奴にゴタゴタ言われたくない。ボクシング界から追放でいい。」と綴り、元IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス戦の前日計量に臨むも、バンタム級の上限を1ポンド(400g)超過してしまったネリを批判し、かねて井上への挑発を繰り広げてきたことについても一蹴。この井上のツイートは投稿からわずか1日で7万5000ものいいねと1万3000のリツイートがなされ、ファンからも「その通り」「ネリへの非難の声をはっきり発信してもらって我々ファンも嬉しいです。こんなことを許していたら競技が成立しませんよね」「ボクシング界の面汚し」といったリプライが次々に寄せられている。
「温厚な井上選手が声を荒らげるのも無理はありません。ネリは昨年3月に開催された山中慎介との再戦時にも前日計量で大幅な体重オーバーとなり、山中を現役引退に追いやった選手として知られ、過去には禁止薬物であるジルパテロールを故意に摂取した疑惑も取り沙汰されたボクシング界の問題児です。こと体重超過はもはや常習と化し、対戦に向けて長期間にわたって徹底的に摂生しながら体重をコントロールしてきた選手の苦労を水の泡にする行為であることから、ネットでも『ネリは卑怯なボクサーとしか思えない』『これだけルール違反を繰り返すなら、本人含め陣営が確信犯で実行しているとしか思えない』『ネリに残された道は追放しかない』『ボクシング界がこれをきっかけに体重に関して、薬物に関して厳しくなってくれることを願う』とのコメントが殺到。スポーツマンシップに反する振る舞いが多く見受けられるネリへの批判と共に、『ロドリゲスは正解』『試合をしないというロドリゲスの英断は素晴らしい』というネリとの対戦を拒否する決断を下したロドリゲスへの賛辞が大半です」(テレビ誌ライター)
30戦30勝と無敗をキープし、その実力を高く評価する声もあるネリだが、最低限の大会ルールを守れないようであれば、ロドリゲスだけでなく、井上とも同じリングを共有する資格はないと言わざるを得ないだろう。
(木村慎吾)