11月1日、顧客の自宅から高級腕時計などを盗んだ疑いで、大手警備会社「セコム」の社員の男が逮捕された。窃盗犯が警備元の社員だったことに対して、大きく信頼が揺らいでいる。
「逮捕されたのは、セコムに2年半勤務し、警報を受けて現場に合鍵で入り室内に異常がないか確認をする担当者でした。男は9月28日朝、不審者の侵入を知らせる警報機が誤作動を起こした留守中の民家に駆けつけ、現場で異常がなかったことを上司に報告した上で室内を物色。貴金属125万円相当を盗んだと見られています。また、男の自宅からは数十本の高級腕時計などが押収されており、余罪があるとみて捜査が進められているとのことです」(社会部記者)
この報道に対して、ネット上では《自宅の鍵持ってた警備員が窃盗してたって防ぎようがない》《セコム対策にアルソックのシールも貼るか》など批判や揶揄が殺到しており、《セコム潰れかねない信頼関係が崩壊する事件ではないか》とする厳しい指摘まで上がっている。
「セコムは事件に対する謝罪文を出し、『この度の事態を深刻に受け止め、警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止を徹底する』としていますが、指摘されている通り、信用が商売だけにイメージダウンは避けられません。事件化しなかった、バレなかっただけで、同様の手口を使った悪事を働く社員がいなかったのか。そうした疑念を持たれても仕方のない案件だけに、再発防止策の具体的な中身をしっかりと公表して欲しいものです」(犯罪ジャーナリスト)
身近で重すぎる事件である。
(小林洋三)