冷やし中華をパンで挟む!? 話題沸騰「冷やし中華サンド」が意外とウマい理由

 炭水化物で炭水化物を挟むという大胆な発想ながら、今や定番となっている「やきそばパン」や「ナポリタンドッグ」。これに続く麺類系のパンはなかなか現れないが、夏季限定ながら注目を集めるパンがある。夏の麺料理・冷やし中華を具材に使った総菜パンだ。

 例えば、名古屋を中心に展開する「つばめパン」では、7月限定メニューとして「冷やし中華サンド」(税込850円)を販売中。短くカットされた麺をはじめ、卵やきゅうり、トマト、レタス、ハムがサンドされ、上には紅ショウガもトッピング。パンが膨らむほど具がたっぷり入っており、かなり食べ応えのある一品になっている。

 また、札幌市にあるサンドウィッチ専門店「サンドリア」も「冷やし中華サンド」(税込360円)が夏季限定メニューとなっている。ススキノからも程近い同市中央区の本店はなんと24時間営業。店内には街の中華料理店のように「冷やし中華始めました」の貼り紙が目立つ。

 冷やし中華好きの店長が考案し、地元情報番組での紹介やSNSを通じて一気に人気メニューに。どんな味が想像しにくいかもしれないが、パンとの相性は思った以上に良く、さっぱりした味わいでボリュームがあるので十分食事代わりにもなる。

「奇をてらった攻めたサンドに思われがちですが、焼きそばパンが誕生した当初もそのような扱いでした。純粋に美味しいですし、第3の麺類系惣菜パンとして将来地位を確立させる可能性はゼロじゃない。実際、ネット上のレシピサイトでは、冷やし中華サンドの作り方が多数紹介されています」(飲食業界誌記者)

 大手コンビニや製パンメーカー、街のパン屋などが相次いで商品化する日もそう遠いことではないのかもしれない。

※写真は、つばめパンの冷やし中華サンド

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