駅舎がホテルに!?全国で話題の“泊まれる駅”を徹底紹介 鉄道ファンの聖地も!

 商業施設と一体化しているターミナル駅の場合、ホテルが併設されている駅をときどき見かけるが、これとは別に駅舎自体が宿泊施設となっているケースもある。

 なかでも有名なのは、東京駅丸の内口の赤レンガ駅舎の上層階を利用した「東京ステーションホテル」。ただし、こうした駅舎ホテルは地方のローカル線にも点在している。

 例えば、スキーリゾートで知られるニセコから程近いJR函館本線の比羅夫駅(北海道倶知安町)は、駅舎を改装した民宿「駅の宿ひらふ」として営業中。小説やドラマの舞台にもなったこともあり、テレビでもたびたび紹介されている。宿泊者の夕食は駅のホームでのジンギスカン(※冬場以外)という鉄道ファンにとっては聖地のような宿だ。

 他にも1日1組限定と駅舎をほぼ貸し切り状態にできる天竜浜名湖鉄道・二俣本町駅(静岡県浜松市天竜区)の「駅舎ホテル INN MY LIFE」、100年前に開業した木造駅舎をリノベーションした南海高野線・高野下駅(和歌山県九度山町)の「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」も1日2組限定。いずれも無人駅でなかなか予約が取れない宿として知られている。

 他にも平成筑豊鉄道・田川伊田駅(福岡県田川市)の「田川伊田駅舎ホテル」、駅舎ホテルではないが駅直結だと大浴場完備のJR飯田線・平岡駅(長野県天龍村)の「龍泉閣」、ドーム型テントが並ぶJR上越線・土合駅(群馬県みなかみ町)のグランピング施設「DOAI VILLAGE」などもある。

 自分が寝起きする客室から列車の到着・出発を間近に眺められるのは、これらの駅でしか味わえない貴重な体験。鉄道ファンでなくともきっと満足できるはずだ。

(高島昌俊)

※写真は、南海高野線の高野下駅。上の木造駅舎が「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」になっている

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