まさに価格破壊といっても過言ではないだろう。スマホでも人気の中国の総合家電メーカー「Xiaomi(シャオミ)」が、1万円台の冷蔵庫を発表し、注目を集めている。
発売された冷蔵庫は3ドアで内容積は215L。幅55cm、奥行56cm、高さ170cmのスリムモデルで、狭い部屋でも無理なく置けるサイズとなっている。価格は899元。日本円で約1万7500円と、まさにバーゲンセール価格。
もっとも、いくら安いからといって、使い勝手が悪くては意味がないが、この冷蔵庫に抜かりはないようだ。
まず、現代のライフスタイルには欠かせない冷凍食品のために、冷凍室は57Lと大きめになっており、1~2人暮らしなら十分なサイズ。チルド室も30Lあるので、野菜の保存もバッチリだ。冷蔵室の温度調整は、2℃から8℃までワンタッチで変更でき、シンプルで使いやすい。使い切れない機能を満載して高価格になるくらいなら、必要最低限の機能でより安価なほうがいいという、消費者の声が反映されている。
Xiaomiは中国国内で5万円台のドラム式洗濯乾燥機を販売しており、日本への投入が期待されている。デザインもよく機能性も十分な冷蔵庫が1万円台。販売されたら、日本のメーカーにとっては脅威となるに違いない。
(ケン高田)
*写真はイメージ