「実用に耐えない」万博トイレの不満が「2億円トイレ設計者」に集中してX大荒れ!

 大阪・関西万博の「2億円トイレ」を設計した建築家・米澤隆氏のSNSが大荒れしている。

 2億円トイレを巡っては、これまでも「まるでキャンプ場のトイレみたい」「本当に2億円もするのか」などと否定的な意見が出ていた。米澤氏は開幕前、自身のインスタグラムに、実際にトイレを利用した大阪府在住の女性の投稿を引用し、「来場者の肯定的なコメントに対して自身の意に沿わないからといって徹底的に批判しようとするのは、さすがにやり過ぎなのではないでしょうか」と苦言を呈していた。

 また開幕前日の投稿では「会場からエールをいただくなどみなさんにあたたかく受け入れていただけてほっとした」などと語っていた。

 ところが開幕当日、米澤氏が設計した「トイレ5」ではないが、子ども用トイレに仕切りがないことが明らかになり、「プライバシーゼロ」と波紋を呼ぶことに。また、会場内に設けられた46カ所のトイレのうち、18カ所が便器も洗面台も男女共用という「オールジェンダートイレ」だったことも明らかになった。男性専用の個室は用意されておらず、小便器へ行くのに女性も使う共用スペースを通り抜ける必要があることでも物議を醸した。

 すると、万博に設置されたすべてのトイレの責任があるかのように、米澤氏のXのコメント欄は大荒れ。また米澤氏のトイレ5も初日から一時的に使用不能になったこともあり、「実用に耐えない仕様」などと厳しい意見が相次いでいる。

 実際、トイレの中には入口と出口が別になっているものがあり、いつまで待っても個室が空かないと勘違いした人がドアを破壊するなどのトラブルも発生している。

 今後なんらかの対策が取られる可能性は高いが、米澤氏らデザイナーに怒りの矛先を向けるのは、お門違いなのは言うまでもない。

(ケン高田)

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