外出先などで重宝されるスマホのモバイルバッテリー。以前から航空機の預け荷物の中に入れることは、国内外を問わず以前から禁止されている。ただし、最近では機内におけるモバイルバッテリーの取り扱いのルールがさらに厳しいものとなっている。
中国では機内での使用を一切認めておらず、座席上の荷物棚に入れたバッグやスーツケースの中に収納することも禁止。その理由は、発火事故が相次いでいるからだ。
直近だと3月20日に中国・杭州発香港行きの香港航空の機内で、荷物棚が発火。ただちに鎮火されたものの、福州の空港に緊急着陸している。また、1月には韓国・釜山の空港で離陸準備中だったエアプサンが同じく棚の手荷物内のモバイルバッテリーを火元とする火災が発生。こちらは機材が全焼している。どちらも幸い乗客乗員は全員無事だったが、以前から飛行機搭乗中でない場所での発火事故は、世界中で数多く報告されている。
特に飛行機の場合、大事故に直結する恐れがあり、香港や台湾、韓国、タイなどのアジア各国では、複数の航空会社が3月から機内でのモバイルバッテリーの使用が禁止に。さらにシンガポール航空も4月からは禁止としている。
特に韓国では、日本の国道交通省にあたる国土交通部が機内でのモバイルバッテリー、ならびに電子たばこの取り扱いに関する新しい安全規則を施行。専用ケースかジッパー付きのビニール袋に入れる、もしくは端子部分を専用キャップで覆う、絶縁テープで塞ぐなどの処置の実施を徹底。機内では身につける、または座席前ポケットに入れると定めている。
あくまでこれは韓国発の韓国の航空会社を対象としたものだが、アジア各国の取り扱いが厳しくなる中、気になるのは日本の航空各社の対応。3月末現在、機内での使用禁止にはなっていないが、安全対策の一環として追随する可能性は大いにあるだろう。
国内線・国際線ともに使用機材によっては座席にUSBポートが付いてない場合もある。とりあえず、スマートフォンに関しては、搭乗前に充電をきちんと済ませておいたほうがよさそうだ。
(高島昌俊)