JR東日本は現在、中央線快速・青梅線の「グリーン車無料開放サービス」を実施しているが、沿線利用者のほか鉄道ファンも多数詰めかけ、大混雑しているようだ。
このサービスは、JR東日本が新たに中央線快速・青梅線に2階建てグリーン車を2両連結し、2025年春からグリーン車サービスを開始するのに先立ち、「グリーン車お試し期間」として、グリーン料金不要で乗車できるというもの。今年10月13日以降、中央線快速・青梅線E233系電車の東京寄りから4・5両目にグリーン車を組み込み、12両編成で運行されている。
座席は快適な回転式リクライニングシートで、全席に電源コンセント、テーブル、ドリンクホルダー、読書灯を完備。座席定員は2両で180名だが、グリーン車を連結した列車の運行情報はアプリで確認できるため、「グリーン車に乗りたい勢」が連日ホームに押し寄せ、週末には混乱状態も見られるという。
実際、SNSには《「座席待ちのために並べ派」と「いいから奥に詰めろ派」が混在しててカオス》《中央線のグリーン車混雑率酷すぎるだろ…デッキじゃなくて通路にも立ち客いる》《駅に着いても扉付近の人がホームに一旦降りないから乗り降りに時間が掛かって遅延してる》《デッキがカオスすぎ。 せめて端っこの車両にしてほしい》などの書き込みが見られ、週末には反対側のホームにまで行列ができるほどだという。
「休日は一度グリーン車に乗ってみたいという家族連れが多いのですが、鉄道マニアの姿も見られます。とにかく人の出入りが多いので乗降車時にはいつも以上に注意が必要。場合によっては後続の一般車両の方が空いているという場合もあるので、何が何でもグリーン車に乗りたいという人以外は、無理に乗車する必要もないでしょう」(鉄道ライター)
来年春のサービス開始以降は有料になるため、無料期間中に乗っておこうという気持ちもわかるが、週末の混雑時は避けた方が賢明かもしれない。
(ケン高田)