【ご当地カップ麺】ふるさと納税の返礼品に選ばれた実力/全国ローカルチェーンを食べ尽くす!(4)

 競争激しいカップ麺業界で、2001年の発売以来、愛され続けているのが、ヤマダイの「ニュータッチ凄麺」だ。ふるさとの味が自宅で味わえる「ご当地カップ麺」の実力とは─。

 北は「札幌濃厚味噌ラーメン」から南は「熟炊き博多とんこつ」まで、現在26種類を数える「凄麺」のご当地シリーズ。フードライターが解説する。

「全国の事業所からラーメンの情報が寄せられ、年間1000以上の試食品を作ると聞いています。そこから改良を重ねて、上層部のチェックを経てようやく商品化されるのです」

 ネット通販で好調なのが、12食入りのアソートセットで、茨城県の自治体ではふるさと納税の返礼品にも選ばれている。大手通販サイトで注文し、実食したのは「仙台辛味噌ラーメン」。レトルトの生タイプもやしはシャキシャキとした歯ごたえで、風味豊かな麺はまるで生麺のようだ。

「ゆでた麺を熱風で乾燥させる独自製法のノンフライ麺はカロリー控えめで愛好家に好評。ラーメンによって小麦粉の配合を変えるこだわりようで、中でも『長崎ちゃんぽん』はモチモチした極太麺を再現するため、商品化までに10年以上を要したとか」(前出・フードライター)

 訪れたことがない地方のラーメンを食べるもよし、ふるさとの味を懐かしむもよし。スーパーで見かけたら一度お試しあれ。

*週刊アサヒ芸能2月13・20日号掲載

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