トイレの快適指数「40×40×50」ってナニ!?

 快い排泄は活動的な生活の源。腹が重いと何もかもが鈍くなってしまう。あなたがもし「どうも大の出が悪い」という状況に陥っているのであれば、それはトイレに問題があるのかも知れない。

 トイレには「ゆとり空間の指標」があり、最低このくらいは余裕がなければ…という基準数値があるのだ。

「その1つが幅です。便器の中心から左右の壁まで40センチ。便器の前(およそヒザの位置)から正面の壁までの距離は50センチ。使用後の身支度までも考えれば60センチ以上はあったほうがいい。便座の高さはどこも大差がないと思いますが、こちらも約40センチになっています。というのも、人間は排泄行為中はじつに無防備。少しでもリラックスしたいところです。なのに、前の壁に圧迫感があったり、左右が窮屈というのはいただけません。慣れれば気にならないという人もいますが、この心理的な圧力が排便に支障をきたすこともあるのです」(便器メーカー社員)

 家のトイレが基準に満たない小ささならば、外出時にたまにホテルやデパートなどのラグジュアリーなトイレを借りるのもいいかも知れない。

 トイレの話ではないが、数値の話をもうひとつ。夏が終わり、徐々に気温も下がってきているが、この微妙な時期のエアコン設定は、意外に難しいもの。しかしこれも、冬場は「18〜20℃」、夏場は「26℃±2℃」と覚えておくといい。ポイントは外気温と極端な差をつけないこと。体に負担をかけないことが大切なのだ。そして、重要なのは湿度。いずれも50〜60%をキープしたい。これより上がれば寝苦しくなり、下がれば乾燥して「朝起きたら喉がカラカラ」という事態になってしまう。

 古来より「居は気をうつす」という。住まいの環境は気持ちにも大きな影響を及ぼすものだ。

(西郡真美子)

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