警察官に道を尋ねてはいけない?「即位の礼」の厳戒警備あるある

 「即位の礼」にともない、10月20~25日まで都心の交通量を抑制するほか、東京都内が厳戒態勢に入っている。22日に行われた「即位礼正殿の儀」「饗宴の儀」には国家元首をはじめとする各国の要人が多数出席するとあって、都内では20日から主要道路に検問を設置するなど厳重な警備態勢が敷かれた。

「都内各所には日本中から集められた警察官が配置。20日には皇居やイギリス大使館にほど近い麹町警察署付近に、なにわナンバーの大阪府警や宮崎ナンバーを付けた宮崎県警の青いバスが停まっていました。交差点には道路を封鎖するためのバリケードが用意され、各府県警の警察官が警備。その様子に、日本中から警察官が動員されたというG20サミットを思い出しました」(週刊誌記者)

 記者によるとピリピリした感じはさほどしなかったそうで、スーツケースを所持したリュック姿の男性が職務質問を受けていたものの、確認後には笑顔の警察官に見送られていたという。だがこの時期、とくに東京観光に来た観光客は、気を付けるべきことがあるという。

「都内の街頭警備をしているのは都外から応援で駆け付けた警察官ばかりですから、そのため都内の地理には不案内なことが多く、自分が警備している場所の周囲すらあまり把握できていない様子でした。複雑な鉄道網に至ってはほとんど把握できてないでしょうから、地理に迷っても警備中の警察官に訊いてもわからないことが多い。交番にはちゃんと警視庁の警察官が詰めているので、面倒でも交番を探したほうが確実。あと、大きな荷物を持っていると職務質問を受ける可能性が高まるので、なるべく身軽にしていくのが良さそうです」(前出・週刊誌記者)

 警察官が配置されているのは皇居や大使館の周辺だけではなく、原宿のような若者向けの繁華街でも厳重な警備が行われている。外国要人向けの厳戒態勢は25日まで続くので、この時期の東京観光は心して掛かるのがよさそうだ。

(北野大知)

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