12月21日夜から今季初の寒波が日本列島を襲来。特に日本海側では真冬並みの寒さに加え、大雪にも見舞われた。23日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、豪雪地帯として知られる新潟県湯沢町の様子を伝えたが、視聴者から総ツッコミにあってしまった。
番組では、女性リポーターが湯沢町の22日の様子と現在の状況を報告。車の中から雪道の状況をリポートしたVTRが流れた。女性リポーターは「あ、ホワイトアウト!全く前が見えない!」と叫ぶも、確かに雪は降っていたが、〝全く前が見えない〟ということはない。見えにくいが、建物や電信柱、対向車は見えている。
その後、「真っ白な世界から突然目の前に現れた除雪車」というナレーションが入る。あたかも除雪車と正面衝突を連想させる表現だが、もちろん除雪車は対向車線を走っており、ライトも見えていた。
23日のライブ中継では、女性リポーターはJR湯沢越後駅前からリポート。午前7時までの積雪量は59センチで今季最大というが、駅前は除雪され、それほど雪は積もっていない。にもかかわらず、「歩道にも雪が積もっている」などと強調しまくりだった。
強烈寒波に襲われたことは間違いないが、リポートが大袈裟な表現にも感じる。ネット上でも《「全く見えない!」なら止まれよ…走れているじゃないか》《いつもの湯沢の風景なのに騒ぐオールドメディア》《本当のホワイトアウトはこんなものではない》《とにかくホワイトアウトって使いたがる》などと視聴者からのツッコミが殺到した。
「ホワイトアウトは降雪や風によって視界が〝完全〟に白くなり、空と地面の区別がつかなくなること。車を運転していれば他の車や建造物が全く見えなくなります。番組の映像を見る限り、確かに雪の影響で視界が遮られていましたが、視聴者の指摘通り、ホワイトアウトと表現するのは少々オーバーです」(アウトドア誌ライター)
冷静なリポートをお願いしたい。
(石田英明)