首都圏が地盤のスーパー「オーケー」が関西に進出した。
東京や神奈川など首都圏に150店舗あまりを展開するオーケーは大阪・東大阪市に関西1号店として11月26日、「オーケー高井田店」を出店。多くの客がつめかけた。
オーケーは特売日を設けない代わりに品揃えを絞って価格を抑えるエブリデー・ロープライスが特徴。飲料を常温で販売して電気代を抑えるなどの徹底したコスト削減に努めている。
「オーケーは3年前、関西への進出の足がかりとして関西スーパーの買収を仕掛けたものの、阪急阪神百貨店などを傘下に持つ『エイチ・ツー・オー リテイリング』との争奪戦に敗れました。今回の出店は悲願の関西進出となります」(生活情報誌ライター)
今回、オーケーが出店した場所の半径約1キロ圏内には、スーパーやディスカウント店が他に10店舗もひしめく激戦区だが、実はオーケーのみならず、近年、関西には他地域から多くのスーパーが進出している。
「関東の安売りスーパー・『肉のハナマサ』は10月に大阪市内で関西初出店したばかり。ほかに岐阜県が本拠地の『バロー』、神奈川発祥の『ロピア』、福岡発祥の『トライアル』も関西で店舗を増やしています。その背景には大阪万博やIRがあり今後もポテンシャルが見込めることや、東京での飽和状態があります」(同)
現在、関西はスーパー戦国時代に突入しているというわけだが、消費者にとってはありがたいことだろう。
(鈴木十朗)