トヨタの新型クラウンを購入しようとしたあるXユーザーが、そもそも「買う権利すらなかった」と訴える姿がSNS上で注目を集めている。
ユーザーは、第4の新型クラウンとして年内発売予定の「クラウンエステート」の商談のためにディーラーを訪れたが、営業マンから「まずは何か1台買ってうちの顧客になってもらえれば、商談の順番待ちに並べます」と言われたという。その上で、普段から付き合いのある販売会社は人気車に関してずっと「抽選販売」を行っているとし、「最近のトヨタさんはポ◯シェディーラーさんと変わらないレベルになってしまったんですね」と嘆いている。
この投稿に「普段買ってくれてるお得意様を優先するのは当たり前じゃね?」「同じトヨタでも販売店によって全然違うから別会社の店舗に行けばいいと思う」「一見さんお断りはフェラーリとかでもやってるヤツだな。トヨタの殿様商売すごいな」「昔、ガンプラ買う時に大阪城をセットで買わされたの思い出した」などと様々な意見が飛び交っている。
自動車ジャーナリストが語る。
「近年、トヨタの人気車種は転売対策として、ディーラーによって様々な『条件』を課すケースがあります。もっとも多いのが『残価設定型クレジット』の利用を条件にすることで、これはローン返済中の車の名義を販売店にすることで、転売を防止する目的があります。また、一見の客が購入後すぐに売却をするのを防ぐため、同じ販社内の購入履歴を重要視する場合もありますね。殿様商売との批判がある一方で、もはや『お客様は神様』という時代は完全に終わったといっていいでしょう」
とはいえ、欲しい車があってもさらに不要なもう1台を買わなければ抽選にすら参加させてもらえないとは…。国内ではトヨタ一強の時代が続いているが、他のメーカーの頑張りに期待するしかないのだろうか。
(ケン高田)