194キロ死亡事故に「日本車はガタガタしちゃう」、玉川徹氏の発言が物議

 公道で時速194キロもの猛スピードを出して起こした死亡事故。これは「危険運転」か、それとも「過失運転」か…。注目の裁判が大分地裁で行われている。2021年2月、当時19歳の被告が時速194キロで乗用車を運転し、右折車に衝突。50代の会社員が命を落とした。11月15日に行われた裁判員裁判では、検察側が懲役12年を求刑し、弁護側は過失致死罪の適用(懲役5年)を求めて結審した。

 この裁判を取り上げたのが11月19日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」。被告の男は、以前乗っていた国産スポーツ車について「速度を上げるとハンドルが小刻みにカタカタ」と述べた一方、事故を起こした際の外国車に関しては「速度が上がっても普通に走れた」と証言していた。

 スタジオで意見を求められた元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、この点に着目して「最初は日本車に乗ってたっていうじゃないですか。日本車もスポーツカーなんですよ」と前置きしてこう続けた。

「日本車は一部をのぞいて、(時速)180キロメートルくらいでスピードリミッターが効いて、それ以上出なくなるみたいなんですよね。だからそれよりも低い速度でもやっぱりガタガタしちゃうんですよ、想定されていないから。でも、今回はドイツ車らしいんですけど、ドイツ車だと、特にスポーツカーなんかだと300キロ以上、メーターきってありますよね」

 玉川氏は「速度無制限道路」と知られるドイツのアウトバーンについて言及。「200キロでも300キロでも走れるんだったら走っていいっていう。そういうふうなのに合わせて作っている車だから」と述べたものの、制限速度が設けられた日本の一般道においては些細なハンドル操作のミスが重大事故につながりかねないとして、「直進安定性の問題ではない」と結論づけた。

「被告の男は事故を起こす前、外国車に乗って高速道路を時速200キロ以上で3回走ったと証言していましたが、だからといって危険運転であることを否定するには無理があるでしょう。玉川氏が言う通り、アウトバーンではなく、信号や交差点がある一般道ですからね。しかし、玉川氏は日本車について、時速180キロ以下でもハンドルがガタガタすると述べていましたが、これについては《日本車をバカにしてんのか》《日本のスポーツカーがガタガタするって?》《ドイツ車を上げて日本車を下げるのか》などとSNS上でも物議を醸すことになりました」(メディア誌ライター)

 2022年に一部の高速道路で最高速度が120キロまで引き上げられたが、ハンドルがガタガタするような危険運転は絶対に避けるべきだろう。

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