アイスリンク「MAO RINK」設立の浅田真央、もう一つの大きな夢があった

 2010年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得したプロフィギュアスケーターの浅田真央が3月28日、都内で行われた記者会見に出席。東京都立川市に自身の名を冠したスケートリンク「MAO RINK」を建設することを発表した。

 同リンクは浅田が総合プロデュースし、共同事業者である不動産・建設業の立飛ホールディングス(東京都立川市)が土地の提供、建設を担当。24年秋の開業を目指す。施設内にはメインとサブの2つのリンクのほか、トレーニングジム、レッスンスタジオ、ギャラリー、ショップ、レストランなどが併設される。浅田は「『自分のスケートリンクを作りたい』。これは、私の長年の夢でした。この夢が、ついに実現に向けて動き出します」と意欲を見せた。

 浅田は愛知県・名古屋出身。ジュニア時代から名古屋を拠点として活動してきた。スケートリンクを作るのであれば、地元の名古屋か……と思われたが、20年11月公開のスポーツ専門サイト「Number Web」によると、浅田は自身のリンクを作るにあたり、「場所は、スケーターのアクセスを考えるとやはり都内がいいのかなと思っています」と語っていた。スケーターにとって、都内のリンクが不足しているのが大きな要因の1つだった。

「MAO RINK」の場所は、多摩都市モノレール線の立飛駅から徒歩3分。東京・品川駅からは電車を乗り継いで約1時間。都心部ではないが、スケーターが練習のために通うにはめちゃくちゃ不便というわけではない。「MAO RINK」の設立によって、「将来、世界で活躍できるスケーターを育てたい」という浅田の夢が、実現に向けて1歩近づいた。実は、浅田にはもう1つの大きな夢があった。

「畑を耕しての自給自足です。21年4月放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で語っていました。自給自足は〝ずいぶん先の話〟としながらも、すでに畑を作っていることを告白。浅田は土いじりで癒され、パワーをもらっていると話していました」(芸能記者)

 将来的には夢の舞台は〝氷〟から〝土〟へと変わりそうだ。

(石田英明)

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