朝からイラッとくる!通勤電車「4つの反則行為」

 さながら、大のオトナたちによる「仁義なき椅子取りゲーム」。それが通勤電車内の風景だ。だが、一線を越えた反則行為には、乗客は厳しく目を光らせている。そんな車内での“静かなる闘争”の事例を集めてみた。

●悪質な「次で降ります」フェイント

「電車が駅に差し掛かるタイミングでスマホをしまい、立ち上がるのかと思いきや寝るヤツ」(33歳・販売)
「駅に到着したところで窓の外を見て、結局、降りない人」(35歳・商社)
「扉が開いた瞬間に、姿勢を立て直して座り直すヤツは絶対わざと。心の中でニヤニヤしているに違いない」(30歳・建設)

 立っている方は「次の駅で誰が降りるのか」に目を配り、予兆を察して何気なく前方を押さえるのが常套手段。それをあざ笑うかのようなフェイント行為は許せない!?

●座席のスライド強奪

「自分が立っていて、前の座っている人が降りた瞬間、その隣に座っている人がスライドしてくるパターン。端の座席狙いで立っていると、よくやられる印象」(37歳・保険)

 それほど混んでいなくても起こるのが「端の取り合い」。早めに降りていく人を見抜き「やっと座れる」と思った矢先に「いままで座れてたじゃん」という人に奪われる屈辱。しかも、隣に立っていた人が「ごっつあん着席」するのだから、たまらない。

●扉の両サイド攻防戦

「扉のすぐ脇に立っていて、駅に着いたときに降りる人の邪魔にならないように一度降りて、最後尾から乗車し、再び、脇を取る段取りだったのに、自分が降りた途端、車内に残っていた人にスッとポジションを取られてしまったときのやるせなさ」(34歳・出版)

 この場合、その後、車内で当事者間に漂う「ちょっと気まずい雰囲気」も嫌なもの。こういうことになるから、「降りる人の邪魔になってでも扉脇にしがみつく輩」が発生してしまうのだ。

●アクション映画ばりの強引乗車

「遅刻気味でヒヤヒヤしているときに限って、ギリギリで強引に乗車するヤツのせいで扉が開いたり閉まったりして、なかなか出発しないことがある。乗ったヤツは危機一髪を乗り越えた安堵の表情をしているが、出発が遅れたタイムロスが命取りになる人もいるということを忘れるな!」(31歳・製造)

 扉に挟まれながら無理やり乗った人に限って、照れ隠しなのだろうが、やたら涼しい顔をして佇むのもひとこと言いたくなるポイント。

 ストレス社会ではこうした怒りがトラブルに発展することもある。他人のマナー違反に目を光らせる分、自分の行いも顧みたいものだ。

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