日本が踏み切った韓国への輸出規制に対し、韓国国内では一部で日本旅行へのボイコット運動が始まりつつあり、7月21日に北海道新聞が報じたところによれば、韓国の旅行会社大手の「モドゥツアー」では、7月上旬に日本旅行を予約した顧客数が前年同期の5割にあたる約4000人減ったという。
「日本政府観光局が17日に発表した『訪日外客数(2019 年 6月推計値)』では、今年6月に日本を訪れた外国人で最も多かったのは61万1900人の韓国人で、6月としては過去最高を記録したという。そのため、7月からのボイコットが日本経済に与える打撃がどの程度になるのか、各業界は注視している状況です」(経済ジャーナリスト)
しかし、一方で日本では、ネット上などでこうした動きを歓迎する声も少なくない。その理由の一つになっているのが、韓国人観光客のマナーだ。《とにかく大勢で酒を飲んで大騒ぎするし、ゴミは平気でポイ捨て。交通ルールも無視するし、減るぐらいがちょうどいいのではないか》とした意見が相次いでいるのだ。
「韓国人は中国人観光客のマナーの悪さを指摘しているが、韓国でも同様、政府が海外旅行者へ向け注意を促すほどで、日本以外でも問題視されていますからね」(韓国事情通)
もしボイコットにより訪日客が急減すれば、当然、観光地などは打撃を受ける可能性はでてくるだろうが、こんな見方もある。
「そもそも韓国の景気自体が低迷を続けており、旅行控えをする人が徐々に増えることは予測されていました。そのため、一概に輸出規制と結びつけることはできないことから、冷静な対応が必要です」(経済評論家)
日本の対応を含め、どう転がるのか。
(小林洋三)