「やるしかないと思ってしまう」ホラン千秋、闇バイトの心理分析が「ハードル低すぎ」と酷評

 タレントのホラン千秋が10月21日、自身がキャスターを務める報道・情報番組「Nスタ」(TBS系)に出演。最近、頻発している「闇バイト」による強盗殺人事件についてのコメントが物議を醸している。

 この日の番組では関東地方で相次ぐ強盗事件を取り上げ、若者が家族に危害が加わることを恐れ依頼を断れず、強盗傷害や強盗殺人事件を犯してしまう背景についてリポートした。

 強盗殺人事件を巡っては、SNSなどに「ホワイト案件」「誰でも出来る簡単な仕事」「学生可能」「リスクなし」などと記載しバイトを募集。身分証明書や顔写真、家族構成などの情報を送るよう指示され、気がついたら強盗団に強制参加させられていたというケースがほとんどだ。身元を全て明かしてしまっているため、家族に危害が加わることを恐れて、犯罪だとわかっていても断ることができなくなるという。

 そこでホランは、「全然犯罪に加担すると知らずに呼び出されて人を殺害するなんてもってのほかですし…」としつつも「そもそも誰かに危害を加えるっていう思いでその場に来ていないわけじゃないですか。だけれども、やはりあの恐怖、こういった恐怖と天秤にかけると『やるしかない』と思ってしまう、人間の心理をうまく利用しているんだなと思いますね」とコメント。ところがこの発言に呆れる声が相次いでいるのだ。

 SNS上では「いやいや天秤にかけて人を殺さないでしょ」「『やるしかない』のハードルが低すぎて吹いた。まともな人はそんなことは絶対にしない」「情弱相手の極悪ビジネス。『人間の心理』とかひとくくりにしないでほしい」などといった声が上がっている。

 確かに最近はテレビや新聞などの報道ニュースを見聞きしない若者も多く、闇バイトと普通のバイトの区別がつかない情報弱者も少なくない。ホランの言うように、人間の心理を利用しているというのも事実ではあるが、多くの人は「配送」や「宅配」、「ハンドキャリー」などと紹介されている募集広告で、秘匿性の高い通信アプリに切り替えて連絡を取るよう指示されたら「ヤバい」と感じるはずだ。

 闇バイトと知らなかった若者が途中から「やるしかない」と、本当に人を殺すことができるのだろうか…。ホランにはその辺りをもう少し深掘りしてもらいたかったという視聴者もいたのではないだろうか。

(ケン高田)

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