「楽天ブラックカード」が招待制を撤廃、オープンになった「申込条件」が波紋!

 楽天は7月1日より、これまで招待のみで発行していた「楽天ブラックカード」の申し込み受付をスタートした。ところが、年会費を含む申込条件が、話題になっている。

 楽天ブラックカードはこれまで、楽天から優良顧客と認められればインビテーションが届き、カード発行が可能だった。しかし優良顧客と見なされる条件は明らかにされておらず、「1カ月で200万円以上利用しても来なかった」という人がいる一方で、「ゴールドですらないのに楽天からブラックカードのインビテーション来た。FGOの課金全部楽天でやってるせいか?」などという人もいて、規準が不明だった。

 インビテーション制を廃止した新しい楽天ブラックカードの申込条件は「楽天プレミアムカードを12カ月以上保持」「過去12カ月間の請求額が500万円以上」を満たすこととなっており、年会費は3万3000円とあり、入会を希望していた人にとってはかなりわかりやすくなったと言えるだろう。

 条件が明確になったことで、かねて楽天ブラックカードを希望していた人からは歓迎の声が上がっているが、一方SNS上では「500万円は無理…」と、諦めの声もあがっている。

「楽天に限らずブラックカードは、単なるクレジット利用だけではなく、所有していることのステータスと充実したサービスが受けられる特別感が売りです。楽天ブラックカードも、利用可能枠最高1000万円、海外旅行傷害保険は最高1億円、旅行時の手荷物宅配サービス、国内外の空港ラウンジ利用といった特典が充実していますし、ポイント優待もある。しかし、1カ月あたり約42万円も使わないと申し込みできないというのは、多くの庶民はお呼びでないということでしょう。インビテーション制がなくなり、ワンチャンあるかもと期待していた人にとっては、厳しい現実が突きつけられたといっていいでしょう」

 楽天ブラックカードは、インビテーション制で入会条件が明かされていなかったからこそ、むしろ存在感を放っていた部分もある。申込制になり具体的な条件が明らかになったことで、逆にユーザー離れを招かなければいいが…。

(ケン高田)

マネー