伊集院光も実践、モバイルバッテリーの補充バイトがやめられない理由

 空いたスキマ時間を利用して働く「スポットワーク」が急激に広まっている。タイミーやメルカリなどの仲介業者が加盟するスポットワーク協会によれば、24年5月末時点で登録者の数は約2200万人。それまでの2カ月で約700万人増えたことから、スポットワーカーは今後さらに増えていくと見られている。

 そんな中で注目を集めているのが「SpotWork(スポットワーク)」が仲介するレンタルモバイルバッテリーの補充バイトだ。この副業バイトを始めて3カ月という会社員のAさんが語る。

「きっかけはタレントの伊集院光さんがバラエティーで披露したトーク。コンビニにあるバッテリーを移動させるバイトを始めたとのことで、『1個50円くれる』と自嘲気味に語っていました。伊集院さんのラジオ番組でも話題になっていたので、『やってみようかな…』と軽いノリで始めたらやめられなくなってしまいました」

 コンビニや駅構内、飲食店、コインランドリーなどに設置されている「チャージスポット」。利用者はスタンドからバッテリーを抜き取り、スマホなどに充電。返却場所は自由なので、どうしてもバッテリーが不足しているスポットと余っているスポットが出てくる。そのダブつきを解消するのがスポットワーカーの役目というわけだ。報酬は補充した時点で発生し、「1個あたり55円~」と“単価”はけっして高くない。前出のAさんの稼ぎは月平均2000円ほどだが、それでも続ける理由とは?

「回収してから補充するまでの間、手元にあるモバイルバッテリーを使用してもいいことになっています。実は自分のスマホがだいぶ劣化して、残量の減りが早くなってきたのが悩みの種。自分で充電したバッテリーを常に持ち歩いていましたが、このバイトを始めてその悩みが解消。もしもお金を払ってモバイルバッテリーを借りたら利用時間に応じて料金が発生しますが、バイトで持ち歩く分にはタダですから、やめられまっせんよ」(Aさん)

 小遣いが稼げて、おまけに電気代が節約できれば一石二鳥というわけか。

「もちろん通勤途中に都合よくバッテリーを回収できるわけではありません。時には途中下車して、10分ほど歩くことも。1日の歩数が増えたせいか、体重も3㌔ほど減りました」

 まさに一石三鳥の副業。興味があれば試してみては?

※写真は「チャージスポット」

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