セキセイインコが「ゆうパック」で送りつけられた!保護団体が激怒投稿の波紋

 セキセイインコが「ゆうパック」で送られてきたとのXへの投稿が注目を集めている。

 事の発端は、とある鳥類保護団体からの投稿だった。その人物は、ゆうパックで送られてきたセキセイインコの写真をアップ。どうやら飼い主が亡くなったため引き取りが求められたようなのだが、「どういう事?! ホント命をなんだと思ってるんですか?宅急便で送られて これじゃ不法投棄と同じことだし…」「猛暑日なら死んでたし…」と激怒。送り主に対し「必ず電話にてご相談ください! 必ず力にはなるので…!」と訴えている。

 投稿された写真を見る限りインコは無事だったようだが、生きている小鳥をゆうパックで送る行為に、コメント欄は「信じられない」などと驚きや怒りの声が上が相次いだ。しかしその後、鳥類も一定の条件を満たしていれば送付が可能であることを指摘する投稿者も現れ、さらなる波紋を広げているのだ。

 実際、郵便局の公式サイトを見ると、「哺乳類はゆうパックで送ることはできません」と記載されているものの、その他の動物については「健康体であること」「脱出や排せつ物等の漏出がないよう、包装をしていること」「人に危害を与えるおそれがなく、悪臭を発しないこと」などの条件を満たした上で、ハトやインコなどの小型鳥類は「近距離あて(原則として同一都道府県内)」であれば、取り扱い可能としている。

 ペット雑誌ライターが語る。

「これまでにも鳥類を含む魚介類や昆虫類、は虫類の送付については批判の声が出たことは少なくありません。ただ、ペットショップやブリーダーなどの第一種動物取扱業者も輸送にゆうパックを利用する場合があり、禁止されれば大きな影響が出るのも確か。SNS上には感情論も飛び交っていますが、もう少し冷静になってほしいですね」

 ただし今回の場合、問題は送り主が連絡先も明記せず一方的に送りつけている点。加えてインコはケースに入れられた状態で、この暑い最中、カイロが添えられ空気穴もなかったという。事情もあるのだろうが、保護団体側が激怒するのも当然なのである。

(ケン高田)

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