女子バレー日本代表をパリ五輪に導く“待ち受け画像で大人気”川合俊一会長の「改革」と「強運」

 バレーボール女子ネーションズリーグ・福岡大会が開幕した。今大会終了時(6月17日)の世界ランクで、パリ五輪出場権が決定する。女子代表では残り5枠を16チームで争っており、日本は最新の世界ランクでアジア最上位(6位)で、現状では五輪出場圏内にいる。

「世界ランク38位の韓国(12日)、同10位のカナダ(13日)の連戦は落とせません。その後はセルビア(同8位・15日)、米国(同5位・16日)と強豪との対戦になりますからね」(バレーボール担当記者)

 バレーボールはかつて日本のお家芸だったが、世界を相手にまったく勝てなくなった上に協会幹部による不祥事が続いた。これを一気に覆したのが、2022年に協会会長に就任した川合俊一氏だ。

「会長就任前はトヨタ自動車の社員で、同社のビーチバレーボール部のゼネラルマネージャーを務めていました。加えて1994年に設立したスポーツマネージメント業などを手掛ける芸能事務所社長の肩書きもあるため、わざわざ“火中の栗”を拾う必要性は全くなかった。そんなことから要請を3度断っていたそうですが、日本バレーの危機を感じて会長就任を決めたんです」(夕刊紙記者)

 川合会長はすぐに多くの改革を断行。国際バレーボール連盟(FIVB)にパリ五輪予選、今回のネーションズリーグの日本開催を直談判して実現させた。

「バレーボール代表は以前、男子が『龍神NIPPON』、女子は『火の鳥NIPPON』の一般公募で決めた愛称を15年間続けていましたが、わかりにくいということでパリ五輪に向けあっさりやめたのも川合会長です」(同)

 代表選手の待遇もできる限り向上させ、海外への移動はエコノミーからビジネスクラスに。チームに広報を常に帯同させ、その動向をSNSで発信して注目度をアップさせるなど、改革は今も継続中だ。

「川合会長といえば“芸能界イチの強運の持ち主”としても有名で、会長の写真を携帯電話の待ち受けにすると運気がアップするという話はSNSでも定番の話になっています」(前出・夕刊紙記者)

 あとは、女子代表のパリ五輪出場権獲得を待つばかりである。

(小田龍司)

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